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音系戯言

偏見に満ちた音楽観をだらだらレビュー。 あくまで保有音源整理の為と、自己満足備忘録。黒人系(R&B・SOUL・Hip Hop)とロック中心。リアルな音はココにある!!

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ezee イージー

  • Author:ezee イージー
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2018.08
13
Category : Cool Groove
Theme : アルバムレヴュー
Genre : 音楽
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 レア・グルーヴとかファンクとか注目される中、ファッションともなっていった渋谷系と言われたちょっと洒落た音楽スタイル。金太郎飴みたいにわりとマンネリな音楽だった小室哲哉の一大ムーブメントより、よっぽどクールでグルーヴィなサウンドが多かったです。そんな中で、本格的に濃ゆいソウルを体現するわけでもなく、適度にファンキーで、適度にポップで、ちょうどエエ塩梅な音楽を届けてくれていたのがICE。女性ヴォーカルではラヴ・タンバリンズも激クールでしたが、こちらも最高でした。残念ながらアレンジャーであり、コンセプト・メイカーでもあったギタリスト宮内和之は他界してしまいましたが、ヴォーカリスト国岡真由美とのコンビ芸で優秀作連発でした。
 こちらは代表作とも言える96年のアルバム。20年前とはいえ今も新鮮で、70年代以降のファンクやフュージョン、ソウルっぽいものを、90sテイストでキュートにまとめ上げてます。冒頭からワウ・ギター・カッティングが冴える「Get Down, Get Down, Get Down」でクール&ザ・ギャングを横目に、決して暑苦しくならずにグルーヴを決めます。スロウ・ダウンした「I'm In The Mood」、チャーのSmokyも彷彿させる「Drive」と都会的な洗練グルーヴもあれば、フォーキーでリゾート感覚な「Stay」や、ゴリゴリ・ファンク「Natural High」と、あくまでブラック・テイストの範疇で上手く楽しませてくれますが、ポップスとしても絶妙な感覚。中でもヒット曲となった「Baby Maybe」はシンプルながら絶品の1曲。キュートな国岡氏のヴォーカル・スタイルと宮内氏のセンス抜群のアレンジが最高の形で昇華してます。オルガンの使い方もすごく良いです。この後も、これまたキュートなポップ・ソウル炸裂となる「Over The Rainbow」や「Shine」も聴きどころで、前者ではどことなくドラマティックスの“In The Rain”を想像させるアレンジもあり。ところどころでソウル・ファンがほくそ笑むアレンジが忍ばせてあるのもポイント高しでした。軽やかにスウィングする「Sweet Inspiration」で〆ですが、ボートラで入ってる「Touch Me,squeeze Me, Pt. 2」も気持ち良いグルーヴで聴き逃がせません。
「ちょっとイキった音楽ながらイヤミ無し。素麺のようにツルツルいけます!」
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2018.08
11
Category : Groovy & Mellow
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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まだまだ続く猛暑。家族で焼肉ガンガン食って、パワーつけてきました。今日は音でも熟成肉並に美味しいチャカの初期作。キラー・カーンのモンゴリアン・チョップの如く、英気を養うのに最高なソロ第1作です。この頃に在籍していたルーファスも強烈ファンクが聴けて最高ですが、ソロでの異様とも言えるクオリティの高さも特筆もの。この後の2ndも甲乙つけ難い傑作アルバムですが、これも必須と言っていい大充実のホームラン作品。熱くも美しい25才のチャカを写し込んだ瑞々しいジャケも秀逸で、LPでも欲しい逸品です。
 中身は名匠アリフ・マーディンが仕切った入魂の内容。1stソロに相応しい、曲良し、サウンド良し、グルーヴ良しという完璧に近い内容。参加メンバーも、AWB一派のスティーヴ・フェローン(ds)にヘイミッシュ・スチュワート(g)や、リチャード・ティー(key)、ウィル・リー(b)、フィル・アップチャーチ(g)など盤石のバックアップです。ともかく快感グルーヴ連続ですが、なんといっても有名なのが冒頭のアシュフォード&シンプソン作品「I'm Every Woman」。もはやチャカの代表曲であり、カヴァーもされてきましたが、このオリジナルのカッコよさはズバ抜けてます。そしてミニー・リパートンがいたRotary Connectionのカヴァー「Love Has Fallen On Me」が、ファンク・ゴスペル調でシビれる展開。ここではシカゴの天才アレンジャー、チャールズ・ステップニーのテイストも上手く継承です。チャカの上手さも際立つスロウ「Roll Me Through the Rushes」 、軽快でダンサブルながら何気に凄い名曲な「Sleep On It」、ルーファスで演ってもハマりそうなファンク「Life Is a Dance」と、異様に高いクオリティで前半は突き進みます。後半戦も勢い落ちずで、なんとも言えんナイス・グルーヴとコンテンポラリーな質感に魅了される「We Got the Love」では名ギタリストGeorge Bensonがヴォーカリストとしてデュエット参戦。ファンキーなベース主導がたまらん「Some Love」に、しばたはつみの極上カヴァーも存在する大傑作「A Woman in a Man's World」と駄曲無しの凄まじい展開にあらためて驚きです。終盤は、お得意のミッド・ファンク「Message in the Middle of the Bottom」から、スティーヴィー・ワンダーの67年ヒット曲カヴァー「I Was Made to Love Him」で華麗なる〆。ここらでもクールながらきめ細かいグルーヴでの再構築で魅せ、グイグイと聴く人を惹き込みます。
「活力を生み出す歌声、チャカ・カーン。金字塔的名品です!」
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2018.08
05
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 夏休みに入れるのか?という状態な、仕事が片付かない日々。やる気の出ない猛暑の中、楽しみはビールとソウル・ミュージック。ここは本夏、来日したメンフィスのソウル・クイーン、カーラ・トーマス。フジ・ロックにも参戦ってことで、まだまだ現役なのが嬉しいところです。泥臭く、男臭いスタックスの中では珍しく清楚で甘酸っぱいテイストで楽しませてくれるシンガーで、声質からして昔から個人的にはお気に入りのシンガー。オヤッサンのルーファス・トーマスと共にスタックスの中核シンガーとしてナイス・ソウルを数多く残してくれてます。そんな中でも、2013年になって突如出されたクオリティの高いお蔵出しスタックス録音集がコチラ。
 まず前半は1970年の夏に、チップス・モーマンのアメリカン・スタジオで録られたモノ。次の方向性を模索していたのか、ほとんどがカヴァーとなってます。ジェームス・テイラーの「Country Road」、フィル・スペクター関連の甘いスロウ「I Loved You Like I Love My Very Life」、ビージーズ「To Love Somebody」、キャロル・キングのThe City「That Old Sweet Roll」と色々チャレンジしていますが、カーラの滑らかな声質もあってスッと耳触りよく入ってきます。中でもロック・フラワーズ「Heaven Help The Non-Believer」と、ブレンダ・リー「I Think I Love You Again」あたりは、オールディーズな香りも素晴らしいベスト・テイク。ただフリーの「Heavy Load」とかも演ってますがちょっとミスマッチな感じ。タイトルともなったキャロル・キングの「Sweet Sweetheart」なんかはイイ感じ。そしてこちらも素晴らしいのが後半戦、60年代のアトランティック・スタックス時代の別テイク。ヘイズ=ポーターのペンによる代表曲「B-A-B-Y」(Take 1)なる別ヴァージョンや、同テイストの「Love Sure Is Hard Sometimes」、「He Picked Me」あたりのモータウンを意識したようなポップな感じがカーラにはよく似合います。そしてスロウではブロッサムズの「Good Good Lovin」あたりが絶品の仕上がり。味わい深い「Problems」、お得意とするリズムの効いたポップなミディアム「Stop By Here」も、文句無し。意外だったJames Brownのカヴァー「Try Me」なんかもカーラによく合います。
「倒れそうなほど暑い今年の夏。。パワー回復は、上質な睡眠と上質なソウルです!」
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2018.07
21
Category : 70's 〜 Recent Soul
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 いよいよ亜熱帯となった日本。こりゃ人もくたばります。さすがにココまで灼熱になると、無理はしないほうがいいです。いかに頭も体も省エネで稼働させるかが大事ですわ。まぁサボるのが一番。そんな時に、ポカリスウェット並に心地よく体に浸透する天使の歌声がミニー・リパートン。名盤の誉れ高いソロ2作目は5オクターブとも言われたレンジの歌声を押し付けること無く、さり気なく楽曲の中で上手く活用し最高のグルーヴィーな音楽を残してくれてます。不要論が高まる“アルバム”ですが、本作は素晴らしきアートの形。
 で、スティーヴィー・ワンダーが匿名ながら全編でコラボしている名作中の名作。数多くのカヴァーを生んだ「Lovin' You」の最も素晴らしいテイクがここにあります。シャニースやスパークルも良かったけどコレには敵いません。アコギとエレピ、小鳥のさえずりの中でミニーの澄んだ声がしなやかに響きます。音楽の素晴らしさを純粋に感じることができる傑作。私の汚れまくった心の中まで浄化してくれる気さえします。ん〜やっぱ良いです。ここからメドレーのように続く「Our Lives」も癒やし効果抜群で、スティーヴィーのハーモニカも絶品。実はこれはオーラスであり、ハイライトなのですが、そこに至るまでの楽曲も美しき傑作がズラリ。アルバムの前半から中盤で聴ける「It's So Nice」や「Seeing You This Way」、「The Edge Of A Dream」あたりは、最高やんかと唸るしかないクオリティ。まさにハンモック・ソウルとでも言いたい、木陰で涼みながら聴くと体の細胞にも好影響必至の良曲。また「Take A Little Trip」と「Perfect Angel」の2曲は、70年代の神がかったスティーヴィーのソングライティング力も加わった、光りまくる逸品。アイズレーズのような粘着ギターも絡む「Every Time He Comes Around」、オープニングを飾るファンキーな「Reasons」あたりも悪くないです。また近年になって登場したデラックス・エディションでは「Lovin' You」のバンド・ヴァージョンもシングル・テイクも収録で、まぁなんで聴いてもエエもんはエエです。他にはスティーヴィーとのデュエット版「Take A Little Trip」や、次作収録の「Don’t Let Anyone Bring You Down」の初期ヴァージョンなんかも聴けます。
「夏の暑い日々、ホンマもんの完璧天使ミニーが癒やしてくれまっせ!」
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2018.07
17
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 猛暑の中、北陸サンダーバード弾丸ツアーでバテバテ。ここは滋養強壮、美味しい海の幸にディスコ・ファンクです。見た目だけだと、一時期のラベルへの偏見同様にキワモノ・ディスコか、円谷プロからの使者かと勘違いしそうな女性3人組。じつはこれがエエんです。ディスコ・ファンク全盛期の知られざる名盤として知られたアルバムで、カー・ウォッシュノーマン・ホィットフィールドが絡んだグループとして知られます。ディスコもんって言うと、ドナ・サマーのようなダンスに特化したジョルジオ・モルダー・サウンドを想像しがちですが、コクのあるファンク・ルーツのサウンドはなんかイナタさがあってよろしおます。
 中身は、宇宙人着陸のようなイントロダクション「Three Girls」こそ、どうでもいいですが、続くカー・ウォッシュ的なノーマン・ファンク炸裂の「Smile」で一気にヴォルテージを上げます。そして華麗なコーラス・ワークと、ソウルフルなテイストをじっくり煮込みあげる「Love Is So Easy」、そして「Don't Change」で質の高いソウル・ミュージックをしっかり提示。オーソドックスなスロウ〜ミディアムで、しっかり聴かせます。この3人が色モンでない実力派っていうのがココで一発で判明。そして本作が注目される所以となる彼女達の最大ヒット「Theme From "Which Way Is Up"」。次の「The Force」も同様で、スペース・ファンクっていうかジャケのイメージで迫ります。この辺は好き嫌い分かれるとこで、私は飛ばします。。そして聴きモノは後半戦のリアル・ソウル「I'll Always Love You」。70's スプリームスを彷彿させる素晴らしき楽曲が登場。最後はディスコ・ファンク「Disco Rufus」で軽快な〆。現行盤CDはボートラで「What You Waitin' For」も収録。これは極めてPーファンク的なナイス・グルーヴが体感できる逸品で、ファンク好きは一発で合格印を押せるヒットです。
「ディスコ・ブームに乗じて登場した実力派3人組。ヒット以外が聴きモノです!」
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2018.07
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 ワールド・カップ日本代表もベスト16まで健闘。ベルギー戦、乾選手の2点目によもや?となりましたが、またもや8強ならず。しかしながら過去のW杯から確実な進歩となった4試合、次のカタールW杯が今から楽しみになりました! ほんと、大きな興奮をありがとうって感じです。またこれからは再び音楽のほうでも少しづつ興奮を頂戴したいと思いますが、この数年はCD時代の終焉と共に再びシングルっていうか曲単位で聴く形に戻りました。元々、J.B.なんかもライブ・アルバム以外そうでしたから。シェリル・クロウも「アートとしてのアルバムは終わった」として次がラスト・アルバムと宣言してます。コンセプト・アルバムで強力ヒット作でも出てこないと、この流れは残念ながら止まらんでしょう。ならば、これからはシングルの寄せ集めがアルバムってのが良いですね。
 そんなことでアルバム全盛の70年代、ラスプーチン・スタッシュの2作目。シカゴ出身のファンク・バンドで、なかなかタイトなサウンドで興奮させてくれます。コーラス・ワークも素晴らしい「Ooh Baby」で70sテイスト全開のメロウ・ファンクが冒頭より登場。さらに弦アレンジも効果的に使ったウィンディ・シティ・ソウルの趣きが憎い「I See Your Face」でなんとも心地よい展開。タイトル曲の泥臭いファンク「The Devil Made Me Do It」に続くのがストレートなファンク・ナンバー「Hit It And Pass It」。この曲が間違いなく本作のハイライトで、ワウ・ギターやらクラビネットなんかでこの時代のファンクええとこ取りみたいな曲ですが強力なヴォーカルと共に興奮できます。気合十分の真っ直ぐなファンクはやっぱ最高、文句無し。他はノーテーションズみたいなシカゴ・ソウル「I Can Feel Your Love Jones」や「You're So Special」、再びドスこい土着的ファンク「Middle Man」、洗練されたアレンジもカッコいい「You Opened Up My Mind」と全編非常にクオリティ高い力作であることが一聴で分かります。そしてオーラスはコーラス・グループにも負けないハーモニーを聴かす「Giving 'Way My Love」で華麗なる〆。
「やっぱ浸って聴くにはアルバムは素晴らしきアートの形。コレもそうです!」
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2018.07
01
aretha love



 オッサンになっても発見があると嬉しいもんです。点と点が繋がるというか、この料理にはこの調味料がはいってたのか!って感じだったのが、デヴィッド・ウィリアムスってギタリストが素晴らしいギタリストだったっということ。昔から聴いてた曲のこの部分がエエねんっとこが、殆どコノ人の仕事だったってことが判りました。例えばジャクソンズ“This Place Hotel”や“State Of Shock”のエンディングのアタックの効いた単音カッティング、マイケル「Off The Wall」や「Thriller」といったビッグ・ヒット作でのファンク的要素を担っていた存在感あるカッティング。ここらが気持ち良くて聴いていたとこもあったこの辺の曲、全部コノ人の仕事やったんどすわ。ディスコ天国って表紙についつい衝動買いしたギター・マガジンのおかげです。おおきに!
 そんなことで今頃知ったデヴィッド・ウィリアムスの名演が聴けるアルバムとして列挙されてた1枚がこのアレサの81年作。2曲目の「Living In The Streets」を聴けば、コレコレ!とすぐ判ります。しかも作者はセンスの塊ロッド・テンパートン。もうマイケル黄金の布陣と一緒です。デヴィッド氏のアタック音の強い単音弾きはしっかり曲を牽引していて、アレサの歌もノリノリに聴こえてきます。この布陣はコノ曲だけですが、聴く価値大です。で、本作自体はアトランティックからアリスタへ移籍し洗練サウンドで勝負した2作目。TOTOのメンバーやマーカス・ミラー等が参加してアリフ・マーディンがしっかり仕切ります。冒頭を飾るGeorge Bensonとのスロウ「Love All The Hurt Away」はサム・ディーズ作品で80年代アレサを象徴するアダルトでコンテンポラリーなアプローチ。お得意のカヴァーでは、サム&デイヴHold on I'm Comin'」、ストーンズの「You Can't Always Get What You Want」をコンポラ・ファンク仕様でキメてます。ダイアナ・ロスIt's My Turn」も含め、いつもながらアレサ色に染め上げちゃいます。また、バート・バカラック作ながら、あまりそれを感じない「Truth and Honesty」は軽快なポップス風の良曲。ハイライトと感じる終盤の2曲「Whole Lot of Me」に「Kind of Man」はアレサの自作。軽快なポップス風の前者に、ゴスペルチックなバラードとしっかり締めてます。
「アレサの歴史の中では、そんなに重要作でもないですが、シティ・ソウルな女王も粋!」
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2018.06
29
Category : Funk
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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なんやかんやで決勝トーナメントまで突き進んだ西野ジャパン!歴史に残るブーイングのパス回しでしたが、ターンオーバーと考えれば決勝Tでの期待も。嬉しい誤算ですが、音楽もノリノリでいかなあきません!ここはやっぱ雑誌で特集もやたら組まれて盛り上がるディスコ・ミュージックです。チャラけた軽薄音楽として時には叩かれたりもした、この系統の音楽ですが、50年代からのR&Bと基本同質。ファンクの流れのモンなので、洗練されたダンス・ミュージックとして楽しめます。特に70年代から80年代前半までの打ち込み以前のミュージシャン優勢の時代、プレイヤーの絶対数も多かったので上質なグルーヴがひしめき合ってます。まさに、この時代に活躍したL.T.D.も泥臭いファンクだけでなく、ポピュラー寄りの垢抜けたアレンジ力も持った器用なグループ。スムージーで聴きやすく、曲もハイレベルです。
 さて中身、掴みとなるオープニング。ディスコティックな優秀ファンク曲「You Gave Me Love」が登場で一気にアルバムの印象もグッと上がります。ジェフリー・オズボーンの精悍なヴォーカルが冴えまくるダンス・チューンでいきなりヴォルテージも沸点へ。アルバム中、グレイ&ハンクス作となる唯一の外注作品ながら相当カッコいいファンクです。総じてファンク&ブギー系は絶好調で、ファンキーなベースと、ギター・カッティングで王道ファンクを突き進む「Getaway」、「Love Is What You Need」など、どれをとってもノリノリのナイス・グルーヴを提供してくれてます。ミディアム・チューン「Lovers Everywhere」もクールなアレンジで上手さが光ります。そして、この時期のファンク・バンドはコモドアーズなんかもそうですがメロウなバラードもお得意。「Where Did We Go Wrong」は名匠サム・ディーズと看板ヴォーカリストであるジェフリーの共作となる上質スロウ。終盤の「Lady Love」あたりも、なかなかソウルを感じさせる良いバラードです。しかしながら、タイトル曲となる「Shine On」あたりは、ともすればデヴィッド・フォスター的なベタベタさ。もはやファンク・バンドとは思えないAORチックな「Will Love Grow」なんかもそうですが、本作で脱退となったジェフリー・オズボーンのソロ志向も垣間見れます。ただオーラスはポップなファンク・チューン「Don't Cha Know」で〆。フィリー・ソウルの立役者であるプロデューサー、ボビー・マーティンの手腕もあってか、やたら聴きやすい洗練ファンクでノセてくれます。レズリー・ウィルソンが合流した次作も、優秀ディスコ・ファンクがありますが、こっちも負けず劣らず。
「魅力は、きらびやかなダンス・ミュージックかつ、ヒューマン・チックなバンド・スタイル。ノレまっせ!」
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2018.06
14
Category : Funk
Theme : 洋楽CDレビュー
Genre : 音楽
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 いよいよワールド・カップ2018もスタート! ついでに、なんとイニエスタもヴィッセル神戸へ。最近は全然おもしろくなかった代表の試合も、本戦直前の土壇場にきて乾選手のおかげで期待が持てる内容となりました。難易度の高いコロンビア戦もなんか、ひょっとしたら同点くらいでイケるかも、って期待も持てるとこまで来ました。ブギーでノリノリな音で、気分良く予選まで気持ちを高めたいところです。そんなことで有名なダンクラを擁したB.T.エクスプレスのタイトル通り1980年作。カシーフことマイケル・ジョーンズも在籍してましたが、前作で脱退してます。90年代くらいは再評価もされてレア盤化してた時もありましたが、今では手軽に聴くことができる良盤。
 なんで本作が、そんなに人気かって言うとズバリ「Have Some Fun」の収録。ダンクラでディスコ時代の傑作ファンクであり、フリー・ソウル・シーンでも人気が高かった超人気曲。いわゆるスウェイ・ビートの傑作で、とにかくカッコいい組み立てで文句無し。確かにナイス・グルーヴでシェリル・リンやE.W&Fクール&ザ・ギャングとかの秀作と肩を並べる、キャッチーでよく出来た曲です。初めて聴いて1発で“エエ、やんけ〜”と興奮できる類いです。ファンク・ファンに人気のバンドですが、この1曲で後追いの幅広いファンも獲得って感じです。全体的にもファンク・ディスコ系は好調で「Does It Feel Good」、「Funk Theory」も負けず劣らずのナイス・ブギー。ここらはブリブリのベース・ラインにGカッティングが絡み、ホーンが要所を締める王道の構成。心地良すぎるブルックリンで鍛え上げたファンク魂をしっかり感じとれます。冒頭からファンクで攻める「Takin' Off」から「Heart Of Fire」の流れは、ちょっと大袈裟な感じもありますが演奏はタイトで悪くはないです。「Give Up The Funk (Let's Dance)」はシンセ・ドラムの音が今では微妙ですが、基本グルーヴはタイトです。一方、大注目なのが数少ないメロウ系。はっきり言って文句なしで「Closer」やバラード「Better Late Than Never」は極上と言っていい絶賛に値するお仕事。どうせ“Have Some Fun”だけやろって勘繰って聴いた不届きな人にも嬉しいサプライズで大満足間違いなし。現行盤は12”ヴァージョンや、未収録だった洗練ブギー「Let Me Be The One」、「Midnight Beat」を収録の拡大仕様。どれもクオリティが高いので聴き逃しなく。
「気分が重くなる事件が多い昨今。W杯はHave Some Funって感じで国民を楽しませてください!」
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2018.06
03
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  不世出のソウル・シンガー、オーティス・レディング。最近も“Dock Of The Bay Sessions”なる最終期の録音を再編集したものがリリースされたりと、根強い人気です。個人的に好きなのは、名曲が多い初期のアルバムで、どれも聴きどころありすぎで、スルーできないものばっかり。中でも、政治家の演説のようなジャケが印象的なのが1964年のオーティス・レディング記念すべきデビュー・アルバム。このへんはLPで買い直して、手間暇かけて聴いてみたい作品です。とか言ってストリーミング聴きですが。。
 で、本作。すでに3曲も爆弾を放り込んでいまして、コレが全キャリアの中でも必須となる超重要曲となってます。乱暴に言うと、コノ3曲がすべてと言っていいほど。 まずアラン・トゥーサン作品“Ruler Of My Heart”の改作となる名唱「Pain in My Heart」。気合一発の盛り上がりパッセージAnother day, as again it get tough〜の部分などベタな展開ながら何度聴いてもシビれます。シンプルながらサザン・ソウル・バラードの素晴らしき典型となっていて、昔コレを真似した曲を自分も作りました。ストーンズもしょぼいですがカヴァーを残してます。そしてスタックスのオーディションにおいて自信を持って歌った自作バラード「These Arms of Mine」。1962年にVoltレーベルから発売されたデビュー・シングルです。これにスティーヴ・クロッパーはじめスタジオにいたミュージシャンも感銘を受けスタックスとの契約にこぎつけたといいます。これもシンプルゆえに、オーティスの丁寧な歌唱がしっかり心底まで響きます。最後にディープ・バラードの傑作で後半のスクリーミングが鳥肌モンの「That's What My Heart Needs」。この曲がオーティスの最高傑作という人もいるくらいファンにも人気の曲です。とにかく、この3曲は中毒性が高いので、デジタル環境なら知らん間にこの曲ばっか聴いてしまいますので注意です。他ではリズム系で、レーベル・メイトでもあるルーファス・トーマスの「The Dog」、西海岸R&Bリチャード・べリーの「Louie Louie」、そしてアイドルだったというリトル・リチャードLucille」もカヴァーですが、自作もその影響下にある「Hey Hey Baby」がノリノリのロックンロール調でなかなか。またベン・E・キングの名作「Stand By Me」もオーティスのイメージでは無いかもしれませんが悪くないです。目指すところとなるサム・クックの出世作「You Send Me」、Don Gardner & Dee Dee Fordのヒット「I Need Your Lovin'」あたりも、自身のフェイヴァリットを自分なりの歌唱でしっかり表現。オリジナル曲では聴きやすいミディアム「Something Is Worrying Me」も安定感あるつくりですが、注目すべきはライヴ盤でも人気の「Security」。非常にカッコよいリズム・ナンバーで、エタ・ジェイムスアーマ・トーマスも優れたカヴァーをChessで残してくれてます。
「やはりひと味違うオーラを醸し出すザ・ビッグO。20代前半にしてこの貫禄です!」
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2018.06
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  ロシア・ワールドカップのメンバーも決定。ベテラン重視とはいえ予選突破でファンを納得させて欲しいところ。ここは一発、景気づけに強力ダンス・ナンバーでエールです! そんなことでヒッツヴィル・モータウン。礎となった最初期のヒット・メイカーは、ミラクルズやバレット・ストロング、マーヴェレッツといった人達でしたが、中でも強烈なダンス・ナンバーで歴史に名を残したのがコントゥアーズ。必ず再発の時にもラインナップされるのが、躍動感あふれるカラフルなジャケの62年本作です。元々60年にはジャッキー・ウィルソンの口ききで入社した古株ではありますが、いかんせんヒット曲が少ないので純然たるオリジナル・アルバムも本作のみです。しかしながら他にも良い曲がいっぱいあるので、ベスト盤やKENTの編集盤と併せて聴くのがホンマは最適。迫力あるダンス・ナンバーはこの人達の真骨頂です。
 そのタイトルともなっている62年の大ヒット「Do You Love Me」はビリー・ゴードンのシャウティング・スタイルが見事にハマったモータウンを代表するダンス・ナンバー。問答無用のアゲアゲ曲で、当時のダンス・スタイルを歌詞に織り交ぜながら実に楽しく盛り上げてくれます。60年代前半でもあってドゥーワップの香りもプンプンしてエエ感じ。続いてヒットしたシングル「Shake Sherrie」とカップリング「You Better Get In Line」も、ガシッとしたリズムでビリーが吠えてくれます。ヒットしなかったものの61年のロマンチック・スロウ「Funny」とシャッフル・ビートが気持ち良いダンス・スタイルのカップリング「The Stretch」も、やや粗めながら充分カッコいい仕上がり。「It Must Be Love」や、「So Grateful」、61年で最初のレコーディング「Whole Lotta Woman」、まさにジャッキー・ウィルソンのような声で歌われる「Claudia」などビリー以外のヴォーカルも活躍するナンバーもありますが、何れもエエ雰囲気。でもスモーキー作の「The Old Miner」あたりは平凡な感じもして、全編ビリーの強烈な個性で聴かせてくれたほうがインパクトあったかも、とも思います。ベースのボンボン・ヴォーカルも楽しい、オーラスの「Move Mr. Man」も同様でドゥーワップのスタイルで踊らせてくれます。
「一発屋のようで、実はイイ曲をいっぱい残した人達。まずは定番で!」
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2018.05
20
Category : J's Mainstream
Theme : 本日のCD・レコード
Genre : 音楽
super market



ついにストリーミング配信が解禁になったMr.Children。海外に比べてストリーミングの普及率が低いのは、日本の大物アーティストが聴けない点にあったとも言われてるので、コレは今後の流れに期待です。正直、どんな音楽も簡単に手に入りすぎて、ありがたみもヘチマもないですが、それが正に今の時代。このミスチルのアルバムの如くスーパーマーケットのようにガンガン消費されていってる感じながら、そこからアーティストもちゃんと収入が得られるのであれば、この便利さもアリです。近いうちにサザン安室ちゃん、なんかも登場するのでは。どんな聴き方であれ、エエもんは不変で、ちゃんと評価されます。よりアートにじっくりした聴き方をしたければ再び人気のレコードで、便利さ重視ならストリーミングで、と聴き方はリスナーが選べば良いのです。
 そんなことでミスチル10年前の名作。これも簡単にアイフォンでいつでも、どこでも聴ける体制に。「終末のコンフィデンスソング」から天才的な桜井和寿のポップ・センスが炸裂です。プロデューサー小林武史も安定の音作りでしっかり貢献。ほんとベスト盤と勘違いするくらいメジャーな曲が彼方此方に入っていて、ドラマ主題歌だった「HANABI」、桑田も大絶賛の「旅立ちの唄」、中居クンの映画でも主題歌になった「花の匂い」とヒット曲も目白押しです。そして個人的に最大のハイライトはやっぱり傑作「GIFT」。北京オリンピックでもテーマ曲になってましたが、人生応援歌ともいえる歌詞、感動的な弦アレンジ、桜井の絶叫歌唱と、絶品中の絶品というしかない唯一無二のミスチル・ワールド真骨頂です。ミスチルなんかって斜に構えてても、ちょっとしんどいとき聴くとすぐに琴線ジャカジャカ状態に。やはり王道を心得ている人達は強いです。また多くの人が聴いたことあると思われる名曲「エソラ」も本作収録。キャッチーなサビメロに、グッとくる日本語という初期からお得意のパターンながら、引き込まれてしまいます。他も駄曲無しと言ってもいいくらい凄いクオリティで最後まで聴かせてくれます。中でも「」や「口がすべって」、「ロックンロール」あたりもシングル・カットしたら1位取るんちゃうか?ってくらいのレベル。人気ありすぎて、ついつい見過ごしがちですがコアなロック・ファンのツボもしっかり突くバンドです。
「自分と同世代で、つい応援しちゃうMr.Childrenの面々。いつも凄いものを作り上げてます!」
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