Creme De La Creme Two / Various Artists * 2005 Warner UK

ええ砂糖を使って、ええ工房で作られた菓子は美味い。つまりMFSB周辺の連中がシグマ・サウンド・スタジオで作ったソウルはそういう事なんかいなと。ワーナー系のフィリーソウル集第2弾ですが見知らぬ曲も続々登場で、まぁフィリーソウルの奥の深さのえげつなさを感じます。でもどの曲も華麗で豪華なアレンジに乗って溌剌と歌い込む図はフィリー印の特許であり、素晴らしいもんです。
今回はシックと組む前のSister Sledgeが2曲「Pain Reliever」、「Mama Never Told Me」と収録でどちらも甲乙つけ難いグレイトダンサー。大御所Spinnersもグイグイ迫るアップで後半の盛り上がりが実にしびれる「Are You Ready For Love」を収録。こら胸踊ります。またファルセットがイカすImpact「Happy Man」や、コレが未発表かいな?と驚くJackie Moore「What A Man」、第1弾でMajor Harrisのが入っていた名曲「Loving You Is Mellow」のAristocrats版などバシバシ傑作収録です。個人的にはAl Green師匠の大名曲「Tired Of Being Alone」のフィリー版をVivian Reedで収録も嬉しい所。勿論、Blue Magic「Look Me Up」やMajor Harris「Each Morning I Wake Up」と要人もしっかり登場します。一方、意外とイケるのがBen E. Kingの軽快ダンサー「No Danger Ahead」。フィリー録音もしてたんですな。The Persuadersはロッド・スチュワートも後年ヒットさせた「Some Guys Have All The Luck」をしっとりと好演。Bettye Swannも曲はイマイチながら「When The Game Is Played On You」で存在感ある歌唱を披露。最後に出てくるDee Dee Bridgewater嬢は「That's The Way Love Should Feel」でコケテッシュな声でフィリー・サウンドに溶け込みます。
「エエ感じのジャケ含めて、名編集!奥さん買おときなはれって感じです」
The Aristocrats - Loving You Is Mellow
Hidekichi
始めての登場です