Don't Sleep / Full Force * 1992 Capitol

90's Male R&B
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 80~90年代、ファンク&ソウルにヒップ・ホップの要素を分け隔てなく調理したドス黒い音を提示してくれたフルフォース。ジョージ3兄弟中心にプロデュースにバンド活動に大活躍でしたが、自分にとって特別な存在となったのがJ.B.とのコラボ。レア・グルーヴ・ムーヴメントの中、再評価が高まったJ.B.を80年代に神格化させたのがフル・フォースとの「I'm Real」でした。過去の音の再生ではなくリアルタイムでのJ.B.を強烈にアピールしたその音は、間違いなく新しいR&Bファンにも歓迎され一気に新旧のファンの支持が高まるという離れ業をやってのけました。フル・フォース自身の作品も良作が実に多いですが、決定的なスロウを含むってことで90年代の本作はマスト。
 まずは絶対的に素晴らしいのが、プリンス殿下が81年ザ・タイムに書いたバラード「Girl」の極上カヴァー。モーリス・デイの歌ったオリジナルからして無茶苦茶エエ曲ですが、さらにイントロにベタな語りも挿入しスウィート・ソウル度が向上。マジしびれます。そして同じくグレイトなのが「Making Love On The Dance Floor」。音こそ90年代ですが、演ってることは70年代のヴォーカル・グループそのもの。こちらもトロけるスロウです。他にもスロウは、ブラコン・チックな「Your Place Or Mine」や「Physical Commitment」もありますが、先の2曲が強力すぎます。一方、アルバム中で目立つのがニュー・ジャック・スウィング系のハネもんアップ。中でも「Sharon」は相当イケてます。テディ・ライリーの演るモノよりも若干弱いですが、タイトル曲「Don't Sleep」や、エリックB&ラキムの“Juice”っぽい「Quickie」あたりのBPM早めの曲も結構カッコいいです。トニーズの演るファンク風「If It's Cool Witcha Baby」、「Wait Till I Get Home」に、ヒップ・ホップ臭プンプンの「Go Wit The Flo」も相当クール。また小躍りしたのがJ.B.の相棒Bobby Byrd氏がゲスト参加した「After All This Time」。野太い声で“Keep On Singing~♪”とかまされるとファンク魂に火が点きます。密かにサルソウル・クラシック「My Love Is Free」も余裕シャクシャクのカヴァーしてます。
「あんまりヒットしてませんでしたが、今聴いても大充実のアルバム。やっぱこの人等、凄い!」

Girl


Quickie


テーマ: HIPHOP,R&B,REGGAE | ジャンル: 音楽

R.E.D. / Ne-Yo * 2012 Motown | Home | Flying Funk / Various Artists * 2003 RCA

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