音系戯言

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Live At The Roxy / Bob Marley & The Wailers * 2003 Island

bob roxy



 うねるようなグルーヴに身を委ねる快感はある種、麻薬みたいなもん。聴いてると恍惚の表情でアッチの世界にいってしまいそうになるのがウェイラーズのバレット兄弟のベース&ドラムス。テンポが遅かろうが、たとえワン・コードであってもグイグイ食い込んできます。ニューオリンズ、ミーターズのアンサンブルや、緊張感溢れるJ.B'sのグルーヴも快感極まりない至福のものですが、ここで織り成されるウェイラーズの臨場感溢れるパフォーマンスも格別です。76年の“ラスタマン・ヴァイブレイション”のプロモーション・ツアーのオフィシャル化で、誰もが打ちのめされた75年ロンドン・ライシアムでの名演“Live!”で演ってた曲も全曲、収められてます。でも感触的に違うのが、気持ち抑えめのテンポで演奏されたよりソリッドな演奏に、ダニー・ハサウェイのライヴみたいな狭いキャパの空気感。ウワモノ系のギターも手数を抑えたクールなプレイに、天才と思ってるタイロン・ダウニーのセンス溢れるオルガンも要所で名演。よりファンク度を増してます。
 そしてこのグルーヴの天辺に圧倒的存在感で君臨するのがボブの歌声。ピーターやバーニーはもう去った新生ウェイラーズですが、カリスマ的ソウルには磨きがかかっておりグイグイ聴く者を引き込みます。グルーヴの一部ともなっているアイスリーズのコーラスを従え説得力満点で迫ります。オープニングといえばやっぱコレの「Trenchtown Rock」からシビれさせます。「I Shot The Sheriff」に「No Woman No Cry」、「Lively Up Yourself」といった名曲はやはり最高。イントロから歓声です。聴きモノが後のライヴでも主要曲となった“ラスタマン・ヴァイブレイション”からの新曲。底辺を這うグルーヴがたまらん「Rebel Music」の他、「Want More」、「Roots Rock Reggae」、「Rat Race」にアンコールで披露された「Positive Vibration」まで新鮮に響きます。そして圧巻なのがオーラスの「Get Up Stand Up/ No More Trouble/ War」強力メドレー。母国の政情不安を熱い歌でアジテイトする中、教会のようなコール&レスポンスで盛り上がります。
「リアルタイムで出てたら確実に名盤化してた好発掘。素晴らしきジャマイカン・ソウル!」
Get Up Stand Up, No More Trouble, War


Comments 2

goldenblue

No title

ezeeさん、毎度です!
このライヴは未聴ですがよさげですね。
関西でも雪が降りそうなかなりの冷え込み、ホットな音楽であたたまりたいです。

2012-12-09 (Sun) 20:23 | EDIT | REPLY |   

ezee

No title

★goldenblueさん
 まいど、おおきに。寒い時のボブ・マーリィ、熱い音に肝臓から暖まりますわ~
しかし朝晩、寒いですね。昨日も終電で眠りこけ一駅寝過ごし、歩いたら凍死しかけました・・

2012-12-10 (Mon) 00:45 | EDIT | REPLY |   

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