Light The Fuse - A Bigger Bang Tour / The Rolling Stones * 2012 Stones Archive

♪は~や~くぅこ~いこ~い、あ~かいぶ♪と毎回、子供のように楽しみにしているダウンロード・オンリーの公式ブートレグ・シリーズ第5弾が登場。今回は2005年A Bigger Bangツアーの直前にカナダ・トロント・フェニックス・シアターで行われたウォーム・アップ・ギグの音源。1,000人規模の小さな会場は、2006年のNYビーコン・シアター・ライヴの“Shine a Light”を彷彿させる嬉しいサプライズ! この映画はマーティン・スコセッシのおかげもあって近年最も素晴らしいライヴ作品となってたので、自分にとってこのツアーの印象もすごく良いのです。とにかく、このトロント・ギグも小会場特有のエコー感も少ない生々しい音がたまらんです。
本作の特長として挙げられるのがコノ時の新作“A Bigger Bang”からの新曲披露。映画サントラ・ライヴの方は旧曲中心だったので、このセット・リストにはニンマリ。オープニング・ナンバーとして新鮮な「Rough Justice」からして激グレイト。ロン・ウッドのオーバードライブしたゼマティス・スライドが炸裂するフェイセズ全盛時にも通じる曲感が実にええ感じ。この曲を含め4曲が登場ですがスタジオ盤でのラウドさにもシビれた「Oh No Not You Again」は現役感を誇示するパワフルさ。ヘロヘロ感から年輪を加えて凄みを増した枯れ声で迫るキースの「Infamy」あたりも好感触。そして公式?初音源となるカヴァーは個人的にも原曲も大好きな2曲。ピーター・トッシュ時代のボブ・マーリィ&ウェイラーズ「Get Up, Stand Up」に、オーティス・レディングのスタックス・ジャンプ「Mr. Pitiful」と、どちらもミックのグッジョブが光ります。テンプスの「Ain't Too Proud To Beg」も久々に披露で、ストーンズ流儀のソウル魂も爆裂です。あとはストーンズ・クラシックからチョイスですが注目は、最初聴いたら一瞬なんの曲か分からんルーズなアレンジ変更の「19th Nervous Breakdown」。これは新鮮です。ロン&キースの絡み合うギターもたまらんR&R傑作「She's So Cold」や、どのテイクで聴いてもシビれる超のつく名曲「Tumbling Dice」(←i-tunes見たら11versionありました!)の収録もポイント高し。終盤はボビー・キーズのサックスもうなる「Brown Sugar」から、死ぬほど演ってるはずなのにミックの神技で緊張感キープのオーラス「Jumpin' Jack Flash」までビシッと決めるとこは流石です。
「最近、夜ごとの寝言もGRRR!とうなってる私。いよいよ50周年の活動も開始!楽しみ~~」
Mr Pitiful
Get Up Stand Up
新神戸山脈
No title