Pink Cloud / Pink Cloud * 1983 Vap

Cool Groove
pink cloud



 ギターを弾くことがクールやと思わせてくれるようなプレイヤ-が少なくなったような昨今、見た目や振る舞いも含め常にカッコいいのがチャー。自分の好みど真ん中のシングル・コイル・サウンドで、長年イカしたサウンドを届けてくれてます。シャープなカッティングに、テクニカルなフレージング、センスのよいコード・ヴォイシニングはいつも惚れ惚れ。ソロ・アルバムや様々なユニットでも数々の名演がありますが、バンドの一員として80年代中心に活動してたのがジョニー・ルイス&チャー a.k.a. ピンク・クラウド。残念ながらドラマー、ジョニー吉長の永眠で3人での活動は叶わぬものとなりましたが、ミュージシャン・シップに裏打ちされた3人による垢抜けたサウンドは洋楽オンリーのリスナーにも支持が高かったもんです。録音技術の進歩が皮肉にも没個性化を著しく進展させた90年代以降、“あんなサウンドが欲しい”となると音源の切り貼りで容易にサウンド・メイキングが省力化され、ますます需要が無くなったミュージシャン。プロの音楽制作がデジタル化し低予算でいろんな人に門戸が開かれたのはエエのですが、熟練した演奏技術も無い制作者が増えたのは不健康なことでした。こういう職人系の人等が生まれにくい現況はちとヤバいです。
 そんなことでピンク・クラウドと名乗りだしたVap期の3人。ジョニー・ルイス&チャーって名前の方が3人の個性が戦う感じがして好きだったのですが音は変わらず1級品です。どのアルバムにも必ず好きな曲があるハズレのない人達でしたが本作は何といっても「Stuck In My Brain」。m7th系のコード主体に普通なら鍵盤で補完するような音もギターのクリーントーンを駆使してクールに構築するカッコよさ。時折決める16ビートを織り交ぜたカッティングもセンス抜群です。またこのバンドの渋いのがミディアム・テンポでのクルセイダーズ風の黒いグルーヴも決めてくれるとこ。「Tripping Woman」や「Hug Letter」はピアノを効果的に使ったシティ・ソウル風の逸品で本作の聴きどころ。冒頭を飾るハード・ロック「Why Aren't You Ready」や、スモーキー系のブラック・フュージョンでグルーヴィーなリズムもシビれる「Depression」なんかはケツの青いガキには分からない渋カッコよさ。と思えば洗練されたThe Bandといった趣きの「Today Is The Day」なんかもあって球種の豊富さもグレイト。最後は骨太ロック・サウンドでバンド名を冠した「Pink Cloud」でガッツリ締めてます。
「オトナが聴いても様になるロックをマイペースで提供してくれた3人組。粋な音ですわ~」
stuck in my brain


テーマ: 本日のCD・レコード | ジャンル: 音楽

Something About Faith / Faith Evans * 2010 Eone | Home | Planet Waves / Bob Dylan * 1974 Asylum

コメント

No title

ええねえピンクラ。熱さとCoolさのバランスでサイケデリックスよりやっぱこっちやな。

2012/09/25 (Tue) 00:58 | 新神戸山脈 #pGdjjsNE | URL | 編集
No title

★新神戸山脈さん
 やっぱチャーはカッコええよな。ついギター持ったらコピってまうね~ ええ加減なコピーやけど!

2012/09/26 (Wed) 21:02 | ezee #- | URL | 編集

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