Terry Dexter / Terry Dexter * 1999 Warner Bros

90's Female R&B
terry d



 深みも持った聴きやすいR&Bが実に多かった90年代。キャピキャピ系で楽しいのからハードコアまで出揃う中、やっぱり聴き応えがあるのはゴスペル・ルーツを持ったエモーショナルなシンガーです。'99年に登場しセールスはショボかったみたいですが、見事な秀作を送り込んでくれたのがテリー・デクスター嬢。後にエリック・ベネイと感動的なデュエットも聴かせてくれたように地道に活動中で、メジャー第1作目の本作も結構な力作でした。R&Bの奥深さをディープな歌唱で見事体現し、声力でリスナーを陶酔させてくれたレディ・ソウルです。食欲がなくても栄養価の高いモンってときに持ってこい。
 さてこのデビュー作。クールなファンク・トラックの1stカット「Better Than Me」の歌いまわしを聴いただけで“この姐ちゃん、タダもんやない”と実感できます。低音でのコクのあるディープ・ヴォイスに、何ともいえんハスキー・ヴォイスでのハイトーンも魅力。ここぞで登場するファルセット使いなど上手さは群を抜いてます。続く「I Try」も、デスチャや702のデビュー時にも演ってたようなファンク・テイストに通じる気持ちええトラック。中盤を支配する、スロウはさらに気合い入ってますが、中でも「You'll Never Miss Me...」は本領発揮といったディープな歌い回しでアン・ピーブルズを彷彿させます。一瞬、眠たくなるようなしょーもない展開の「Stayed Away」や「Alone」でも曲が進むにつれ、ビシビシ決まるテリー嬢の激ディープな歌唱で目が覚めます。ジャネットなんかが歌ったら、あっさりしたポップR&Bで済んじゃいそうな「Are You Feeling Me」なんかも、持ち前のゴスペル・チックな歌い回しでガッツリ聴かせます。後半も飛び抜けた曲こそ無いものの、スロウ「I Don't Need You」や、ティンバランド風の鋭角ロー・ビート「I'm The One For You」とドス黒い歌唱でガンガン来ます。そして最後に登場の「Yeah」はブロンディの傑作“Rapture”をサンプル使用した興奮トラック。本作では珍しくストリート寄りな感じですがこれも実にカッコ良し。オマケに入ってる「Better Than Me」のUrban Remixなる違う曲くらいの印象の、別ヴァージョンはラップも入って尖ってますが結構イケます。
「唐辛子の効いた上質ペペロンチーノのよう味わい。美味いです!」

Better Than Me



テーマ: HIPHOP,R&B,REGGAE | ジャンル: 音楽

Ready To Die / The Notorious B.I.G. * 1994 Bad Boy | Home | Touch / Con Funk Shun * 1980 Mercury

コメント

No title

相変わらずのezee君の選ぶアルバムの
揺れ具合というか振れ具合がたまらんなぁ。
好き勝手にいく感じがとても好ましいです。
俺も最近はエエ感じでやってます。
サンキュ。

2013/08/20 (Tue) 11:19 | Juke Boxer #- | URL | 編集
No title

★Juke Boxerさん
 まいどです。
すべてにおいて揺れ動いてます!
昼間も首尾一貫してないコトを指摘されます・・
女性も音楽も博愛主義ですわ〜

2013/08/20 (Tue) 22:39 | ezee #- | URL | 編集

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