音系戯言

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Gonna Ball / Stray Cats * 1981 Arista

gonna ball

 小~中学校の時、やたらヒップな音楽に敏感な奴がおりました。笑いのポイントも一緒やったので、よく一緒に行動してましたがその彼が教えてくれたのがストレイ・キャッツ。貸してくれた1stや本作はカセットでよく聴いてて、クリームソーダっていうブティックにボーリングシャツやらまで買いに行くほどビジュアルも魅力的でした。とにかくVo&Gのブライアン・セッツァーがやたらカッコよくアイドル並の人気でしたが、音楽のテクニック・センスともにズバ抜けてました。コピーした人なら分かるハズですが、独特のスウィングするギター・プレイは単なるロックン・ローラーとは次元の違うものです。スコッティ・ムーアのようなR&Rギターにカントリータッチのギャロッピング奏法やオクターブ使いは朝飯前で、スリー・コードの曲でもジョー・パスに影響を受けたジャジーなシングル・ノートにテンション・コードまで織り交ぜたバッキング・プレイは実に緻密なもの。それをR&Rど真ん中でファッションも決めてカマすもんですから憎いです。またスリム・ジム・ファントムのタム抜きのバスドラ、スネア、ハイハットのみの3点セットや、リー・ロッカーのウッド・ベースと何れもが新鮮でクールそのもの。パンクとかと一緒くたで聴いてましたが、上手さは格段に違いました。
 で、この本作。最初、本国アメリカでデビューできずロンドンに渡ってブレイクした頃の2nd。デビュー作同様、激重要作でストーンズの鍵盤イアン・スチュワートや、リトル・リチャードとかと演ってたサックス奏者リー・アレンも参加です。まずド頭の「Baby Blue Eyes」からブラボーって叫びたくなるロックンロールが登場。ジョニー・バーネットのカヴァーですが激グレイト。攻撃的な「Little Miss Prissy」や、グイグイ飛ばす「What's Goin' Down」やタイトル曲「Gonna Ball」あたり文句無しの出来。1stに比べよりルーツを意識したアプローチながら秀作揃いで「Cryin' Shame」や「You Don't Believe Me」でのブルージーな感覚もイカしてます。チャック・ベリー風の「Rev It Up And Go」等、新人らしからぬ安定感ですが、更なる注目は「Wasn't That Good」。何とワイノニー・ハリスのジャンプ・ブルースに踏み込んだ意欲作で、ルーツ・ミュージックへの造詣の深さもバッチリです。今、思うと後にソロでグラミーまで獲得するオーケストラ・スタイルの原点とも感じます。終盤も、ロマンチックなロッカ・バラード「Lonely Summer Nights」や、荒々しく迫る「Crazy Mixed Up Kid」まで流石のクオリティ。
「残暑の夜にビール飲みながら聴くのが最高なロカビリー。喉ごし最高です!」

Baby Blue Eyes


Gonna Ball


Comments 2

リュウ

No title

ezeeさん、このアルバムは大名盤ですよ!
セルフ・プロデュースなんですよね!
だから趣味丸出しという(笑)
もう、何千回と聴いてる1枚です♪♪

2012-09-02 (Sun) 06:47 | EDIT | REPLY |   

ezee

No title

★リュウさん
 そうそう、何故かデイヴ・エドモンズが絡んでないですよね。ロカビリー一辺倒から、手持ちのカードが豊富なのも見せつけてくれました。
1stと同じくらい、ホント大名盤っすな!

2012-09-03 (Mon) 00:26 | EDIT | REPLY |   

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