A Penny For Your Thoughts / Willie Hobbs * 2012 Soulscape

Southern & Deep
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 じっくり耳を傾けて浸りたいディープ・ソウル。Kentと双璧でソウル・ファン歓喜の仕事っぷりで定評のあるSoulscapeからエエのが出てまいりました。ナッシュビルを拠点に活動したレーベルでHi、Stax、Fameと同様に宝の山と言っていい“Sound Sage 7”に在籍していたシンガーのウィリー・ホブス。学生時代、このレーベルのオムニバスをLPを買って聴いて以来、気になっていたシンガーがようやく単独編集され、めでたく発売とあいなりました。やはり60~70年代の南部産ディープ・ソウルには何事にも代え難い魔力が存在します。
 中身はほぼ年代順に収録で、69年シルヴァー・フォックス時代のシングル曲からスタート。ココが悶絶せずにいられない内容でジェリー・バトラーのカヴァーでボビー・ウォマック作の代表曲「Yes, My Goodness Yes」はHiっぽい音作りが実に渋い良曲。高音で気張った時のハスキー度が増すウィリーの声が何とも魅力的です。節回しも冴えに冴えまくる「The Game Of Love」、いなたいスロウ「Love 'Em And Leave 'Em」とどれも聴かせます。この時点でサザン・ソウル・ファンは120%、実力に納得。そしてサウンド・ステージ・セブン期はフェイムのスタジオも使用して録られ安定感も増します。ゆったり構えた「Where Did I Go Wrong」なんかは持ち味を充分発揮で、雄大な歌唱に酔いしれます。本作のタイトルにもなってる「A Penny For Your Thoughts」はウィリアム・ベルの名曲。こちらもかなりの高品質。ジェイムス・カーのサザン・ソウル・クラシックAt The Dark End Of The Street」も切々と丁寧に歌っていて好印象です。カヴァー曲はサー・ラティモア・ブラウンの「I Know I'm Gonna Miss You」に「Nobody Has To Tell Me」なんかもあって、コッチは味わい深い歌はいいけどラティモア版が凄すぎるので分が悪いです。アレンジもやや不満。アイザック・ヘイズの「Do Your Own Thing」や、イスラエル・トルバートの「Big Legged Woman」なども演ってます。どれも手放し絶賛とは言い難いですが、74年の「How Could My Baby Know」や「Judge Of Hearts」は優しく仕上げられたスロウでグッときます。未発表だった曲も収録で、リズムにモダンな感覚も感じる「Why Does It Hurt So Bad」、心地良くスウィングする「Somebody Love me」と充分、及第点はクリア。
「意外と表情豊かなシンガー。サザン・ソウル好きは是非!」

Yes My Goodness Yes


テーマ: ゴスペル/ブルース/R&B/ソウル/ファンク | ジャンル: 音楽

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