音系戯言

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Abandoned Luncheonette / Dayrl Hall & John Oates * 1973 Atlamtic

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 くっついたり離れたりしながらもマイペースで活動を続けるホール&オーツ。MTV全盛の頃、トップランナー的活躍で時代の寵児みたいな存在でしたが、最先端的な存在やった頃より、ベーシックな楽器でシンプルなアレンジを実践してた頃のソウル・デュオ期は驚くほどエヴァーグリーンな輝きを放ってます。後のバカ売れ時代に比べるとフォーキーな感じが強いながら、より黒っぽいです。アトランティックの名プロデューサー、アリフ・マーディンが制作指揮ってことで、リチャード・ティー(key)やバーナード・パーディ(Dr)、ゴードン・エドワーズ(b)等が参加した力作。チャカ・カーンやアレサのアルバム同様に実にハイクオリティで聴きやすいアルバム。売れまくってた“From A To One”なる新曲入りベストでも燦然と光り輝いていたスロウ「She's Gone」の収録アルバムとして有名な本作。地味やけど、ずっと聴ける良作です。
 アルバムはダリル・ホールによるファルセットが心地良い「When The Morning Comes」で幕開け。アコースティックなアレンジながら実にソウルフルな感覚。そしてジョン・オーツの「Had I Known You Better Then」も素晴らしく、何度でも聴きたくなる暖かい声も魅力。さらにジョンは「Las Vegas Turnaround」でもソングライティング&ディープでカッコいいヴォーカルで貢献。ブルーアイドソウルの手本のようなセンス溢れる楽曲です。世紀の傑作スロウ「She's Gone」は、彼等の最高傑作と言っていいド級の名曲。アリフ・マーディン関与と感じるセンス抜群のアレンジ、ハーモニー&交互に登場するデュオ歌唱、劇的なサビと非の打ちどころ無し。Tavares、Ujima、Dee Dee Bridgewaterと黒人アーティストによる優秀カヴァーも多数存在の代表曲です。もうコノ曲がグレイトすぎて他の格まで上がっちゃいます。そんな感じで主に前半の素晴らしさが光りますが、後半も地味ながら秀逸。ジョンの抒情的な「I'm Just A Kid」、ダリルのオールド・タイム感覚の「Abandoned Luncheonette」、サラ・スマイル以降のホール&オーツっぽい「Lady Rain」など聴きやすい曲が連なります。アンプラグド基本ながら、このデュオのルーツであるソウルのエキスがしっかり出てます。そして最後はテンプスのスロウ・ファンクも感じさせる異色組曲「Everytime I Look At You」。ダリル・ホールの尖がった感性が垣間見れますが、前半はどっしりしたリズムでカッコええのですが、後半部分は壮大な曲調に変貌しバンジョーやフィドルも入り乱れてのよう分からん展開。ここはスマートにまとめて欲しかった。
「ず~っと流しても耳に優しいソウル・デュオ。冒険は無けれども飽きさせません!」

She's Gone




Comments 2

新神戸山脈

No title

持ってなかったんでポチっと注文しました。楽しみ。しかし安いな。

2012-05-30 (Wed) 07:59 | EDIT | REPLY |   

ezee

No title

★新神戸山脈さん
これ、ジョン・オーツがええわ。でも安いね~ 昼飯より安い!

2012-05-31 (Thu) 00:19 | EDIT | REPLY |   

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