The Blues Brothers Music From The Soundtrack * 1980 Atrantic

フェイスブックを開けるとBooker T. & the M.G.'sのベーシスト、ドナルド・ダック・ダンの悲報が。しかも東京で逝去・・。2012年ともなれば、60年代のアーティストがどんどん亡くなるのは仕方ないですが、66歳はちと若すぎます。自分の親父より若いやないですか。スティーブ・クロッパーと共にメンフィス・ソウルの生き証人としてまだまだ活躍していただきたかった。まずは、今迄かなり多くのナイスなプレイを聴かせていただき感謝と共に、ご冥福をお祈りします。思い返せば、かなりガキの頃からダック・ダン氏の演奏を楽しませていただきましたが、初っ端はやっぱり大ヒットのコレ。中学入学時の休みに友達皆で観に行った“ブルース・ブラザーズ”です。優作のドラマ“探偵物語”にどっぷりだったので、同じ匂いを感じた本作は自分にもヒットしまくりでした。大学の頃も、ビデオ化になって加古川のビデオ屋でバイトしてたバンド友達にダビングしてもらい何回も楽しんだモンです。この映画でジェイク&エルウッド兄弟のバックで最高の演奏をしてたのが、スタックスのハウス・バンドとして活躍したダック・ダンやクロッパーやったのです。(俳優としてもダック・ダンは活躍!) ソウルって最高やな!と、誰もが思えた素晴らしき映画でした。ここでも、オーティスやサム&デイヴのアルバム同様、めちゃシンプルなラインながらよく跳ねるベースラインで大貢献でした。
さて追悼の意を込め、昔よく聴いた本作。タジ・マハールのモダン・ブルース「She Caught The Katy」で激クールな幕開けです。この空気感、やっぱイカしてます。お馴染「Peter Gunn Theme」、最もお気に入りだったスペンサー・デイヴィス・グループの「Gimme Some Lovin'」、ストーンズも演ってたソウル・クラシック「Everybody Needs Somebody To Love」、カントリーパブでの「Theme From Rawhide」、ここで初めて知った「Sweet Home Chicago」と、全部シーンが思い浮かぶ名曲群。ゲスト陣も最高で、楽器屋の親父に扮したRay Charles「Shake A Tail Feather」、牧師で登場のJames Brown「The Old Landmark」、怖い奥さんも名演技だったAretha Franklin「Think」と豪華キャスト。中でも個人的ハイライトは晩年のCab Callowayの名演が光った終盤の「Minnie The Moocher」。ドキドキしながらジェイク&エルウッドの到着を待つあの名シーンを思い出します。最後はエンドロールの中、オールキャストで歌う「Jailhouse Rock」。過去最高の娯楽映画やったと確信です。
「劇中、ずっとパイプを加えて印象的だったダック・ダン。素晴らしきグルーヴをありがとう!」
Gimme Some Lovin'~Theme From Rawhide
Minnie The Moocher
Substitute
No title