Undun / The Roots * 2011 Def Jam

East Coast
undun.jpg



 ジミー・ファロンのTV番組でオバマ大統領が登場。なんとザ・ルーツの演奏と共に、学生への資金援助法案の要旨をリーディングし共演です。日本では“ふざけんなっ”って話になるでしょうが、さすがアメリカは懐が広い!先進国からの脱落も危惧される我が国ですが、記者クラブからだけじゃなく、こういった粋なメッセージ発信で、将来に危惧される貧困拡大問題も共有化したいもんです。そして米音楽界の重鎮とも言えるヒップ・ホップ・ユニット、ザ・ルーツ。デビュー時から生演奏+ラップで注目でしたが、近年もベティ・ライト、ジョン・レジェンド等のソウル・シンガーと見事なコラボ作で快調そのもの。ブラック・ソート(Rap Vo)、ジェイムス・ポイザー(key)、クエスト・ラヴ(Dr)らを擁し、今や無くてはならない人達です。昨年末出た、母屋の近作も社会問題を取り上げた素晴らしきアルバムでした。
 さて本作。貧困の中で育ち犯罪に手を染め25歳の若さで生涯を終えた男のストーリーを描いたコンセプト・アルバム。シリアスなサントラのような展開ですが、音楽的クオリティはズバ抜けていて40分程のタイトな時間で飽きることなく聴かせてくれます。90年代のラップ・メンバーだったDice Rawに、ベティ・ライトも曲作りに関わった意欲作です。心肺停止音から始まる「Dun」に続くオープニング「Sleep」からダークな色調の中、ブラック・ソートが渋くラップで迫ります。ミシシッピーの若手シンガーBig K.R.I.T. 起用の「Make My」は穏やかな70's Soul調でグッときます。金が全ての世の中を嘆く「One Time」に続く、DJロジャースをサンプリングした劇的にカッコええグルーヴ「Kool On」は聴きモノ。Greg Porn & Truck Northの客演もバッチリ。またクエスト・ラブのタイトなビートにループ的な冷たいピアノ、劇的なサビを任されたBilalの歌声にもシビれる「The OtherSide」も快心の出来。そしてメロウなグルーヴにDice Rawの参加も光る「Lighthouse」から、重鎮Larry Goldによる弦アレンジやJazzyfatnasteesの歌唱ブリッジも素晴らしい「I Remember」への流れもハート鷲づかみでたまりません。終盤のウータンの秀作に通じるドラマティックな曲調となる「Tip the Scale」まで耳を釘づけにします。最後はインスト組曲でSufjan Stevens制作の抒情的なピアノ曲「Redford」、破壊を連想させるクエストラブのドラム爆裂「Will To Power」、物哀しいストリングスと不協和音で綴る「Finality」とドラマの流れを締めくくります。
「ベテランの域に達したザ・ルーツ。音作りのセンスよすぎです!」


Make My


The Otherside feat. Bilal



テーマ: HIPHOP,R&B,REGGAE | ジャンル: 音楽

A Night At The Village Vanguard / Sonny Rollins * 1957 Blue Note | Home | James Brown's Funky People (Part 2) / Various Artists * 1988 Polydor

コメント

ezeeさん、今晩は♪
The Roots!友人に、ファースト聴かせて貰ったことあります!!バンドだけにグルーヴが楽しいですよね(`_´)ゞ
不勉強な自分は、その後、放置プレイでしたが、今度チェックします!

2012/05/01 (Tue) 18:58 | リュウ #EKsGaSlY | URL | 編集
No title

★リュウさん
 メンバーの演奏もセンスも抜群の集合体ですわ~
演奏と打ちこみのバランスもナカナカで、曲によって使い分けてます。まぁクールでっせ!

2012/05/02 (Wed) 01:51 | ezee #- | URL | 編集

コメントの投稿


 管理者にだけ表示を許可する

このページのトップへ