Rock Of Ages / The Band * 1972 Capitol

Roots Rock
roofage.jpg



  訃報が続きますが、今度はザ・バンドの顔、リヴォン・ヘルムが天国へ。病気になってからも、何年も元気な歌声を聴かせてくれたのに。いつの日か仲違いしたロビー・ロバートソンともザ・バンドの曲を共演してくれるのでは?と密かに楽しみにしてたのに無念。ビートルズ並みにそれぞれが個性と才能を持ち合わせていたザ・バンドでしたが、残されたアルバムは何れも聴きどころ満載のアルバムばっかり。ルーツ・ロックの素晴らしさを知るには、やっぱりこの人等の作品です。ここは代表曲も多く収録されたライヴ盤で追悼です。
 さて71年の年末のライヴを収めた本作。ニューオリンズの重鎮プロデューサー、アラン・トゥーサンがアレンジしたホーン・セクションが加わった名作です。主に1st~3rdの曲が、より味わい深く再演されてますが、冒頭に収められ本作で初めて発表されたマーヴィン・ゲイのカヴァー「Don't Do It」から最高。リック・ダンゴのベース・ラインから、リヴォンの熱い歌唱が劇的にカッコええ逸品で、途中から入るホーンも演奏を一気に盛り上げます。シングル・ヒットも頷ける力強いアレンジが印象的で、モータウン調のオリジナルからニューオリンズ・ファンク調に塗りかえられた興奮の1曲。ホーンが大きく追加された「Caledonia Mission」や「The W.S. Walcott Medicine Show」も実にイイ感じ。そして最大のハイライトは「The Night They Drove Old Dixie Down」。南北戦争をとりあげた、リヴォンの名唱が光る傑作。ロビーのアイデアで加えたというホルン等も加えた重厚なホーンが、さらにドラマティックに曲を引き立てます。ファンキーなピアノも素晴らしい「Rag Mama Rag」から、小生もバンドで何回も演った代表曲「The Weight」への流れも秀逸で一体感ある演奏は鳥肌モンです。後半の聴きどころは傑作バラード「Unfaithful Servant」。何度聴いても染み入るリック・ダンゴのソウルフルな歌唱、独特としか言いようのないピッキング・ハーモニクス多用のロビー・ロバートソンの泣きいるギター。ほんま名曲です。当時の新曲だった4thのニュー・オリンズ調「Life Is A Carnival」や、締めとなるチャック・ウィリスのオールドR&B「Hang Up My Rock And Roll Shoes」もゴキゲンの演奏です。そして聴き逃せないのが現行盤追加の10曲。フォートップスの「Loving You Is Sweeter Than Ever」や、リチャード・マニュエルが歌う「I Shall Be Released」、リヴォンのほのぼのした歌が聴ける「Up On Cripple Creek」、シビれる名演「The Rumor」なんかと共に収められた、まさかのBob Dylanとの共演。ディランとの共演は「When I Paint My Masterpiece」や「Like A Rolling Stone」など4曲を収録。まさにデラックス仕様です。
 解散以来の確執が囁かれていたギターのロビー・ロバートソンはリヴォンが亡くなる前日に見舞って「優れた才能の持ち主で兄のような存在だった。これからも彼を思い続ける」と泣けるコメントを発表。先に天国へ行ったリック・ダンゴ、リチャード・マニュエルと和気あいあいと演ってほしいモンです。
「クラプトンまでもが入りたかったという名バンド。アメリカ音楽の良心は生き続けます!」

Don't Do It


テーマ: 洋楽ロック | ジャンル: 音楽

Into Something / O.V. Wright * 1977 Hi | Home | Soul Men / Sam & Dave * 1967 Stax

コメント

No title

本当に残念な報でした。
The Band時代の素晴らしさは言わずもがな。加えて、ここ何年かのレコードの奇跡的な出来栄え。もう少し、音を聴かせて欲しかったです。R.I.P.

2012/04/22 (Sun) 21:19 | Substitute #- | URL | 編集
No title

★Substituteさん
 最近のよりルーツに接近したようなリヴォンの音はYou Tubeとかで見てましたが、痩せてもエエ音楽発信してましたね。ロック全盛時の要人が少なくなり寂しい限り。R.I.P.

2012/04/23 (Mon) 01:18 | ezee イージー #- | URL | 編集
No title

僕も先日ふと思い出して記事にしたんですけど、
その矢先にこの訃報。たまらんです。

それにしても若いですよね。

2012/04/23 (Mon) 17:17 | めれんげkonomi #- | URL | 編集

ほんとに残念ですね(>_<)。
ハードロックしか聞かなかった高校生の頃にはわかりませんでしたが、成人してからはザ・バンドのよさ、すごさをしみじみと感じていました。
自分もアルバム、久しぶりに聴いてみます。

2012/04/23 (Mon) 21:23 | 波野井露楠 #- | URL | 編集
No title

★めれんげkonomiさん
 我々もオッサンになっとる以上、子供の頃のスターとはお別れが続きますね。でもミュージシャンは音が永遠に残るので、つき合いは続きまっせ!

2012/04/23 (Mon) 23:46 | ezee イージー #- | URL | 編集
No title

★波野井露楠さん
 私もそうでしたが、中高生ぐらいでは渋すぎてわからんかったっすな~ しばらく聴いてませんでしたが、本ライヴをじっくり聴いてまた感動でした。リヴォンのオッサン、ええ音楽をありがとう!

2012/04/23 (Mon) 23:50 | ezee イージー #- | URL | 編集

ザ・バンドは若い時から オッサンやった。
2ndアルバムなぞはジャケからして拒絶しました(笑)
「南十字星」あたりから 徐々に好きになり このライヴアルバムも 愛聴盤です。
とっつきの悪いバンドやったけど こびない大人集団やったね!
リヴォン・ヘルム兄貴よ 安らかに(合掌)

2012/04/24 (Tue) 21:23 | まり #- | URL | 編集
No title

★まりさん
 ほんま2ndのジャケなど完全なオッサン連中にしか見えんっすな。ビジュアル系のまりさんは拒絶やったんか!? 
でも音はいぶし銀でした。リヴォンのおっさん、ありがとう!

2012/04/25 (Wed) 00:41 | ezee イージー #- | URL | 編集
まいど

辛いね 寂しいね ザ・バンドの顔が無くなったのね
私も『Rock Of Ages』聴きながらリヴォン・ヘルム氏
偲びました 残念です。

2012/04/28 (Sat) 10:03 | ナルダン珈琲店主 #mQop/nM. | URL | 編集
No title

★ナルダン珈琲店主さん
 飄々とした歌声がザ・バンドの音によく合ってました。ソロでもエエ音楽、演ってたので残念っすな。でも音はずっと聴きつづけます! R.I.P.

2012/04/28 (Sat) 23:51 | ezee イージー #- | URL | 編集

コメントの投稿


 管理者にだけ表示を許可する

このページのトップへ