ABC / The Jackson 5 * 1970 Motown

首都圏での男の情けないシングルライフも早3年目ですが、子供も親の知らぬ間に成長しとるもんで、春休みを利用して子供達だけ自力で我が家へ来てくれました。すでに中学&小学生なんで、初めてのおつかいほど、大袈裟なモンでもないのですが、子供だけの東京だったので、やや心配だったものの、ちゃんと来よりました。ずっと暮らしてたら“やかましいわいっ”ってトコも、久々の再会にアマアマの対応になっちゃいます。リフティングの回数報告、漫画ワンピースの話と色々と話してくれた僅か2日の滞在でしたが、いなくなると今再び寂しさの嵐に突入。ここはキッズ・ソウルで癒すしかありません。
で、このジャクソン5の2nd。私の次男坊とほぼ同じ年齢であるマイケル君の激ソウルな歌唱が満喫できます。残念ながら自分の息子はナカナカの音痴ですが、マイケル君の天才ぶりには改めて脱帽です。ジャクソン家の英才教育も凄かったらしいですが、これは天性の才能としか思えません。タイトル曲の「ABC」は、ビートルズの“Let It Be”を退けて1等賞に輝いたバブルガム・ソウルの金字塔。こんなにもテンション上がる曲はそうそう御座いません。モータウン社長のベリー・ゴーディJr率いる専属チーム“ザ・コーポレーション”入魂の傑作です。素朴な歌詞に、ポップでファンキーな演奏、マイケルの可愛いいハイトーン・ヴォイスと完璧な曲。ノーティ・バイ・ネイチャーのサンプリング・ヒットOPPまで好きになっちゃうほど、コノ曲はお気に入りです。もう1曲の「The Love You Save」も同タイプの傑作で、キュンとくるスロウ「One More Chance」に「I Found That Girl」と共にザ・コーポレーションは高水準の曲をバンバン提供。またカヴァーも、背伸びした歌唱が愛おしいミラクルズの「I'm The One You Need」、デルフォニックスの「La-La Means I Love You」(←David T. WalkerのGプレイも◎!)、スティーヴィーの「Don't Know Why I Love You」に「Never Had A Dream Come True」と大人顔負けの頼もしさ。ファンカデリックの「I'll Bet You」なんてのも演ってます。他も、要人ボビー・テイラーが手掛けた「True Love Can Be Beautiful」や、ハル・デイヴィスが手掛けた「2-4-6-8」、「The Young Folks」とキャッチーで親しみやすい楽曲の連打。青臭くも魅力的な兄貴ジャーメインの歌唱もイケてます。
「成長する子供達が頼もしくも寂しくもあったり。僅かの時間ながら家族の絆を感じた、春のソウルでした!」
ABC
La La (Means I Love You)
megumick
No title