音系戯言

ARTICLE PAGE

Out Of The Blu / Blu * 1995 Motown

blu blu

 90年代半ば、ニュー・クラシック・ソウルの流れに乗ってトニーズのDwayne Wigginsが送り出した良質ソウル・アルバム。80年代以降デジタル化が進んでブラコン→ニュージャック、ヒップホップ・ソウルと新たな潮流が色々と出てきましたが、70'sのようなアナログ的生音回帰の動きがより鮮明になってきた時期。ディアンジェロやらソロやら面白いアーティストが続々登場してきて喜んで聴いてましたが、残念なことにクオリティに反してたいして売れなかったのがバイロン・ミッチェルことブルー氏。程良く90年代の音の空気もあわせ持っているところがミソで、単なる懐古趣味に終わってないのがええ塩梅です。
 さて中身。キッパー・ジョーンズなんかのバック・シンガーを経て24才という若さながら実力バッチリの歌声を素晴らしいサウンド・プロダクションの下で聴かせてくれます。影響を受けたシンガーがジェフリー・オズボーンにテディ・ペンダーグラス、そしてサム・クックっていうから信頼できます。いきなりジョニー・テイラーの“Disco Lady”のフレーズ引用の「My Ol' Lady」でオールド・ソウル・ファンもニヤける設定。前半はミディアム~スロウ「Let's Get Together」、「Hide And Go Get」、「Pillow Talk」と無難に構築ですが、凄いのが中盤以降。タヴァレス等を手掛けたベンジャミン・ライトによるホーン&ストリングスに加え絶妙のコーラスも気持ち良すぎるタイトル曲「Out Of The Blu」から、ドゥウェインのタイトなカッティングでスウィングする「Lip Service」あたり無敵。後半戦も、テディ・ペンが演るような90年代屈指のメロウ・スロー「Young Doctor Feel Good」、パーラのマザーシップ・コネクションも引用した「Jamaican Rum」と高品質トラックの連打で一切抜かり無し。終盤の、ドゥウェインによるDavid T並みのメロウ・ギターも冴えわたるスロウ「Clap Your Hands」に、アースの“Brazilian Rhyme”も見事に活用した傑作アップ「Most Wanted」もエクセレント!と言わずにいられない内容。最後もセンス良いエレピが心地良いミッドナイト・グルーヴ「Can We Vive」と聴かせます。
「おそらく歴史的に間違いなく再評価される人。真摯なソウル魂が今も色褪せず輝いてます!」
Out Of The Blu


Most Wanted


Lip Service




Comments 4

八号

No title

DJでようかけたわ~(遠い目)

2012-03-15 (Thu) 22:18 | EDIT | REPLY |   

新神戸山脈

No title

これはホントに大傑作よな~。今でもたまに聞きます。いつ新作が出るかとず~~っと待ってたんだけど。

2012-03-15 (Thu) 22:57 | EDIT | REPLY |   

ezee

No title

★たわし8号
 やっぱ、お前のこっちゃからかけとったか。
ええと思たら、やっぱトニーズやったな!

2012-03-16 (Fri) 00:57 | EDIT | REPLY |   

ezee

No title

★春日野道山脈
 このへん大豊作やったでな。確かに、たまに聴いたら何やしら興奮しよる! 

2012-03-16 (Fri) 01:02 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply