音系戯言

ARTICLE PAGE

Slaughter's Big Rip-Off / James Brown * 1973 Polydol

slaughthe.jpg

  色んな交渉事に対峙し、揉め事が増えてくると段々とハード・ボイルドな気分になってきます。実際、仕事中も“もう、あそことは全面戦争や”とか、“ウチから出入り禁止や”とか喚いて何気に興奮したりしてますが、そういったハードボイルドな気分を盛り上げるのにピッタリなのがブラック・シネマ・サントラ系の男臭くファンキーな音。そりゃ70年代は美味しい音ウジャウジャで、カーティス・メイフィールド、アイザック・ヘイズ、ウィリー・ハッチ、ボビー・ウォーマック、マーヴィン・ゲイなど大御所も挙って名作サントラを世に送り出していて、御大ジェイムス・ブラウンも2枚のブラック・ムーヴィーでサントラを制作。わがままな某外資との議事録を制作するときにも、聴いてると気分が盛り上がります。
 まず緊張感溢れるストリングス&ホーンに気分が高揚する「Slaughter Theme」で戦闘体制ばっちり。御大の武骨なファンク魂もメラメラ燃え上がります。眉間にしわ寄せて聴くとさらに効果的です。疾走感溢れるシャフトみたいなインスト「Tryin' To Get Over」、インナーシティブルースみたいな雰囲気の中でフレッドの手癖フレーズ炸裂トロンボーンも冴える「Transmograpfication」あたり前半の黒くうねる演奏は渋いの一語。雰囲気ばっちりです。御大は冒頭のテーマ曲始め、まさしくハードボイルドな「Brother Rapp」、珍しくバンドと共にスローブルースをキメる「Big Strong」、ヒット曲“Money Won't Change You”の改作「Sexy, Sexy, Sexy」など5曲で力強いヴォーカルを披露してますが、ファンク視点でいくと間違いなく1等賞なのが「People Get Up And Drive Your Funky Soul」。重厚なホーンで惹きつけるイントロからクールなワン・グルーヴで押し通すお得意スタイルで、これぞJ.B.ファンクど真ん中って感じです。また歌姫Lyn Collinsが歌い上げるスロウで語りも素晴らしい「How Long Can I Keep It Up」も本作のハイライトのひとつ。ゲスト参戦のDavid T.Walkerのメロウ・ギターも注目です。The J.B.'sの代表曲“Gimme Some More”の別ヴァージョンで、御大のオルガンもブイブイ鳴る「Happy For The Poor」なんかもタイトで実にええ感じ。他は映画音楽っぽくて、ラテン・フレイヴァたっぷりの「Really, Really, Really」、想像力を高めんとイス取りゲームのテーマに聴こえる「To My Brother」、ブルース進行で御大のオルガンも聴ける「King Slaughter」、軽快にポップなインスト「Straight Ahead」とモロに映画音楽って感じのもフレッド・ウェズレイがバンマスのJ.B'sが演奏してます。この辺はサントラっぽいです。
「ワシも映画音楽なんぞ朝飯前やと言わんばかりの力作。絶頂期のバンドと共にいい音、出してます!」
Slaughter Theme


People Get Up And Drive Your Funky Soul


Comments 2

新神戸山脈

No title

コレ、持ってるけどたぶん10年以上聞いてない。なんも覚えてない。。YouTubeかっこいいな。ひっぱり出して聞き直すわ。

2012-07-05 (Thu) 00:14 | EDIT | REPLY |   

ezee

No title

★新神戸山脈さん
はやっ 
こんなん聴いてホームワークしてるけど、コレ書いたり寄り道ばっかや。気持ちだけ盛り上がって手は進まんわ~ 

2012-07-05 (Thu) 00:24 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply