The Dreamer The Believer / Common * 2011 Warner Bros

East Coast
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  すっかり俳優業が忙しいというコモン氏。激渋のヒップホップ作品を90年代から連発してましたが、最近ちょっとご無沙汰でございました。ちょこちょこ客演では姿を確認してましたが、1年程前のThe Roots & John Legendの“Wake Up Everybody”ではカッコいいラップも披露して流石の存在感でした。とにかく今のエレクトロ系の音からすると、オールド・スタイルかもしれませんが武骨でソウルフルな音構築は健在。オッサンのハートにグッと迫ります。97年の傑作“One Day It'll All Make Sense”でタッグを組んだプロデューサーNo I.Dと久々のがっぷり四つの展開も大注目です。弟子のカニエもやらなくなったような、ヒップホップ黄金期彷彿のザラついた音に嬉しくなります。
 ド頭の詩人Maya Angelouが参加した「The Dreamer」はソコソコですが、最初によっしゃとガッツポーズなのが男気満載のNasも登場の「Ghetto Dreames」。チャラけた雰囲気一切無しのムサい世界。パーラメンツの正統派ノーザン・ソウル期“Let's Make It Last”を使用したトラックも硬派でグレイト。またELOの“Mr. Blue Sky”使いで度肝を抜く「Blue Sky」も新鮮に耳に響きます。続く地元シカゴのブランズウィック・サウンドも用いた「Sweet」、G.C.S.にテディペンのブルー・ノーツまで使用し70'sの香りが充満させた「Gold」と、センス抜群としかいいようのない音に塗れてコモンが快調に飛ばします。インプレッションズ“I Loved And I Lost”を使用した「Lovin' I Lost」もシカゴのソウル魂が炸裂で文句無し。エインズレー・ダンバー・レタリエイションを使用したという「Raw」や、ジェイムス・ポイザー参加の「Cloth」あたりも男気満載の音が掲示。これはたまりません。ケニー・ロギンスの曲が元ネタという「Celebrate」あたりキャッチーな感覚どドープな感覚がバランス良く同居で聴きやすさも抜群です。終盤にはJohn Legendも「The Believer」で登場。こちらもラップ嫌いの方にも訴え得る聴きやすさで、ジョンもいつもながらのソウルフルな歌声で絡みます。コレが気に食わんならRemix(ボートラ収録)の歌無しヴァージョンがオススメ。こっちは激硬派仕様です。最後はおやっさんのポエトリー・リーディング「Pops Belief」で締め。
「はたして今のティーンにはどう聴こえるのか。間違いなくHip Hopの良心が詰まったアルバム!」

Common - Celebrate


Common - Ghetto Dreams feat. Nas


テーマ: HIPHOP,R&B,REGGAE | ジャンル: 音楽

Go Back To De Basic Thing / 近藤房之助 * 1990 BMG | Home | Love Letter / R. Kelly * 2010 Jive

コメント

No title

このアルバム、地味でしたがかなりの良作でしたよね~。今のヒップホップがなんじゃ!とでも言わんばかりに、コモンならではのヒップホップ。ループ感が極上の気分へといざなってくれて、大人のヒップホップを嫌というほど堪能させてくれました。こういうアルバムは貴重ですね。

2012/05/12 (Sat) 01:53 | musiqmusiq #- | URL | 編集
No title

★musiqmusiqさん
 15年くらい前はこの手の音で溢れかえってたんですけどね~。今や大人向けの音に・・
しかしコモンもなかなかの頑固者ですね!

2012/05/13 (Sun) 00:05 | ezee イージー #- | URL | 編集

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