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音系戯言

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Hold What You've Got / Joe Tex * 1965 Dial (Atlantic)

joe tex

 写真でひとこと風に言うなら、大山のぶ代の声で「スモール・ライトぉ」って感じのジャケ。なかなか意味不明ですが、中身はアトランティック傘下にあったダイアル・レーベルのディープソウル代表作で文句無し。 問答無用のスーパーソウル・シンガー 、ジョー・テックスです。60年代はジェイムス・ブラウンの最大のライヴァルとなる存在だった割には、現在の評価はあまりにお寒い状況で悲しい限り。ナッシュビルのプロデューサー、バディ・キレンと組んで築き上げた、“語り”を持ち込んだゴスペル・スタイルのバラードはロッテの渡辺俊介なみにハートを下からエグります。
 本作の目玉は何といってもジョー・テックス・スタイルを全米に知らしめた代名詞的大ヒット「Hold What You've Got」。最初に聴いた時、あまりに素晴らしくて1ヶ月くらいコレばっか聴いてたくらいです。マッスル・ショールズにてカントリー・シンガーであるロジャー・ミラーのバック・バンドを起用して録音されたという、この名スロウ。何回、聴いても震えさせてくれます。そしてもう1曲のハイライトは、語り+熱いサビの同スタイルでアニマルズもカヴァーした名曲「One Monkey Don't Stop No Show」。コチラも劇的な傑作で外せません。他もスロウはどれも総じて高品質で、大満足。ソロモン・バーグにも負けない「Heep See Few Know」や、「You Better Get It」もタイトル曲の二番煎じっぽい部分も感じますが正直、最高。すでにコノ時点で“この分野は俺の独擅場っ”って言ってるような気概を感じます。ただ、普通すぎて熱さに欠ける「Tell Me Right Now」、J.B.が演るようなバラード「There Is A Girl」あたりはちょっとイケてません。一方、アップ・テンポは後のファンキー・テイストが加わった名録音が素晴らしいので、本作はまだ発展途上の印象。ノベルティっぽい「I'm Not Going To Work Today」や「Are We Ready」は中々の楽しさですがスロウに比べると分が悪いです。ニューオリンズっぽい「You Got What It Takes」に、ドゥーワップ・スタイルも導入の「You Can Stay (But The Noise Must Go)」や「Together We Stand」も後のジョーからするとモノ足りませんが、パフォーマンスの勢いは充分感じます。でも、本作の聴きどころはスロウである事は間違いなしです。
「まずはスロウ&プリーチ・スタイルで己のスタイルを誇示。他ではなかなか味わえん美味です。」
Hold On What You've Got


One Monkey Don't Stop No Show




Comments 2

ナルダン珈琲店主

おお~っと

今回はジョー・テックスですな ほんま渋い所 突いとります 
流石に御座います「Hold What You've Got」仰る通り名曲ですね
『Dial Records Southern Soul Story』に入とって愛聴しとります 
カントリー・ソウルを歌う ほんまもんの歌唱 味わい深いですな
是非 皆さん 聴いておくれやす。 

2011-10-19 (Wed) 01:08 | EDIT | REPLY |   

ezee

No title

★ナルダン店主さん?
 一時期、J.B.と同じくらいよく聴いてましたわ。単純に声が好みです。ニューソウルに対応できなかったのが没落要因でしょう。
でもダイアル期は至宝の録音ワンサカです~

2011-10-20 (Thu) 00:20 | EDIT | REPLY |   

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