音系戯言

ARTICLE PAGE

If I Were Your Woman / Gladys Knight & The Pips * 1971 Motown

If-I-Were-Cvr.jpg



 色んなスタイルに挑戦して模索してた感もあるモータウン時代のグラディス・ナイト&ザ・ピップス。その圧倒的かつ感動的歌唱が最も輝いたのは、ニューソウル期に突入した時のスロウ諸作。子犬みたいな顔して、ド迫力ハスキーヴォイスでねじ伏せます。グラディスの良いのは、ただハスキーなだけでなく、どことなく上品な香りを漂わすところ。惚れちゃいます。そして70年代モータウンからブッダでの怒涛の名作連発はやっぱ驚異的です。絶対、外せん名曲があちこちにありますが、その中の1曲をタイトルにしたのが本作。絶好調期に突入したグラディスが堪能できます。
 中身は、やはり何遍聴いても震えるタイトル曲ともなっている大傑作「If I Were Your Woman」。アリシア・キースに、ステファニー・ミルズ、ボニー・ブラムレット、シャニース(←コノ人のも凄い出来)と錚々たる面々に取り上げられてきたクラシックですが、やはりこのオリジナルにおける神風が吹いたような凄まじい仕上がりがあったからこそ。歌、メロディ、アレンジのどれを取っても文句無しの出来。なんせコノ冒頭の名曲が凄すぎて他が霞みますが、冷静に聴いてもイイ曲入ってます。シングルにもなった曲でジョニー・ブリストルとメンバーも曲作りに参加した「I Don't Want To Do Wrong」や、「Is There A Place」に「Signed Gladys」あたりも渋いスロウでグラディスの歌唱が光りまくり。またカヴァー曲が多い中身ですが、トラフィックの曲でジョー・コッカーでも有名な「Feeling Alright」はスワンプな仕上げでちょっと異色かも。The 5th Dimensionのバカラック曲「One Less Bell To Answer」、スライの「Everybody Is A Star」とありますが、素晴らしいのがビートルズのカヴァー「Let It Be」。元々、ゴスペルっぽい曲なのでグラディスのドラマティックな歌唱はハマリまくりです。軽快ノーザン・ダンサーっぽい「How Can You Say That Ain't Love」は、らしくないですがカッコええ曲です。また、イケそうでイケない惜しい曲もあって「One Step Away」など典型。アレンジとかはカッコいいのにもったいない。スロウも同様でツメが甘い「Here I Am Again」なんてのもあり。そして最後は何ちゅうことないスロウかと思いきやまたもやグラディスの歌唱で卍固めギヴアップさせられる「Your Love's Been Good For Me」で終了。結局、グラディスの手のひらって感じです。
「しかし圧倒的な歌唱力。心の琴線に触れる声質は今も健在!」

If I Were Your Woman



Comments 2

ac

No title

ご無沙汰しております。
無茶苦茶好きな曲です。ホントに子犬のような顔(笑)して、この頃から怒涛の名バラッドのラッシュに突入しました。ほとんどハズレなし。
でもやっぱりこの曲。ジェイムス・ジェマーソンのベースも神がかり的です。

2012-01-19 (Thu) 07:28 | EDIT | REPLY |   

ezee

No title

★acさん
 Neither One Of Us、Midnight Train To Georgia、Love Finds Its Own Wayなど、どれだけ場外ホームラン打つねんってくらい傑作連打ですね。
たしかにベースも存在感抜群。ラインが歌ってますな! 

2012-01-19 (Thu) 22:10 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply