Come Get To This / Nancy Wilson * 1975 Capitol

Groovy & Mellow
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 ナンシー久美です(←古すぎ)。じゃなくてJazzヴォーカリストの大御所、ナンシー・ウィルソンです。レジーナ・ベルの劇的な名唱“If I Could”を元々歌ってた人として知りましたが、とにかく歌激ウマの人。Jazzyにスイングしようが、ソウル歌おうが、何歌っても一級品に仕上げるくらいの力量の持ち主です。キャノンボール・アダレイとの共演作等でのJazzのイメージも強いですが、ソウル寄り作品での代表作となる本作もビシッと仕上げてます。モータウンやらバリー・ホワイト関連で有名な名アレンジャー、ジーン・ペイジの下で制作されており、ウィルトン・フェルダー(b)とジョー・サンプル(Key)のクルセイダーズ組を軸に、エド・グリーン(ds)、デヴィッド・T・ウォーカー、ワウワウ・ワトソン、レイ・パーカーJr(g)などマリーナ・ショウのブルーノート作同様にグルーヴ職人集結。ジーン・ペイジ周辺をうろついてたサイド・エフェクトのオギー・ジョンソンなんかも参加です。
 最初の注目ネタは、初っ端の「Come Get To This」。もちろんマーヴィン・ゲイの超名曲でオリジナルには敵いませんが、抑揚をつけたナンシーの歌唱もイケてます。そんな事で半分はカヴァーですがコレがまたエエ感じ。ジェイムス・テイラーの「Don't Let Me Be Lonely Tonight」はアイズリーBrosのねっとりカヴァーもたまらんですが、David.Tのバックも光るナンシー版もなかなか。タイ・カリム(←コレも最高)やらエイス・スペクトラムにクラプトンまでカヴァーしてる有名曲ですが、オリジナルは知らず、トホホ・・。またQuincy Jones & Leon Ware作品で、アヴェレイジ・ホワイト・バンドでも有名な「If I Ever Lose This Heaven」は絶品で、このナンシー版が最高峰かもって思っちゃうくらい素晴らしい出来。ジミー・ウェッブの「This Time Last Summer」、チャーリー・リッチの「He Called Me Baby」とかもありますが、メロウな前者はバックの演奏も含めナイスです。そして半分はビリー&ジーン・ペイジ作品。コチラも快調そのもの。シティ・ファンク的な「Houdini Of The Midnite Hour」ではグルーヴィーに決め、ディオンヌ・ワーウィックなんかを彷彿するミディアム「All My Love Comes Down」や「Like A Circle Never Stops」なんか演奏・歌ともに絶品でマジ聴き惚れます。お得意のストリングスを効果的に配したアレンジが冴えわたっています。ただ「Boogeyin' All The Way」は演奏はファンキーなのにナンシーが若干メロウ気味なのが残念な終幕。
「長い活動でアホほど録音ありますが、優秀作多し。多分また、キッチリ再評価される人ですわ」
Like A Circle Never Stops




テーマ: JAZZ | ジャンル: 音楽

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