There and Back / Jeff Beck * 1980 Epic

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 実はインストものが苦手で、普通なら聴いて3分以内に安眠してしまうほど。薬より効く睡眠誘発剤として私の体には機能してしまいますが、緊張感のあるジャズやファンク、そしてジェフ・ベックあたりは別腹。ドキドキさせて刺激をバッちり与えてくれる人達はホント大歓迎です。なんといっても幼少の頃、ワールド・プロレスリングTV中継のレスラー紹介の場面で流れてたジェフ・ベックのインスト「Star Cycle」ともなるとさらに別。コレが鳴ると、ヤン・ハマーのあのシンセ・イントロだけで体が反応してしまいます。血が逆流する~。曲もバンドで格闘してるような感じで緊張感抜群です。何年かして、来日しTV中継された軽井沢屋野外ライヴの時のオープニングもスター・サイクル!度肝を抜いた驚異の指弾きで圧巻でございました。ポール・ロジャースの名言で「世の中にギタリストは2種類しかいない。ジェフ・ベックとそれ以外だ」ってのも理解できる孤高のスタイルは代替の効かないまさにギター格闘家。もうコピーするのが困難で、しても無意味と思えるくらいのオリジナリティ溢れまくるプレイは国宝モノです。一方でルーツを大事にし、たまにロカビリー系を真剣に演ったりするのも個人的に好感度大です。
 そんな事で寡作ながら緊張感満載のインスト傑作を連発してた頃のジェフ・ベック作品。やはり冒頭は興奮の「Star Cycle」でいきなりのフライング・ボディ・アタック。キーボード、ヤン・ハマーのファンキーなテーマ・リフレインも絶妙。流石、ただのハゲやないです。続くリラックス感も出た「Too Much To Lose」は、前半なかなか退屈ですが、後半部の鋭角的なギター・プレイに目が覚めます。ハービーのヘッド・ハンターズ的にファンキーな「You Never Know」もヤン・ハマーの変態的格闘魂炸裂で見事なアトミック・ドロップが決まります。アルバムの中では極めてフュージョン的な「The Pump」もジェフの音が加わるとスリリングさ増加。普通に綺麗にまとめ上げないぞって意気込みが感じられナイスです。後半も、Going Downを彷彿させるファンキーなピアノも聴ける「El Becko」で、スリル満点のスライドも披露。ロッキンなリフもかっこよくて後半戦のハイライトといっていい素晴らしき演奏。ちょっと箸休め的な形のゆったりテンポで演奏される「The Golden Road」を挟んで、サイモン・フィリップスのうるさいドラム爆裂の「Space Boogie」。この辺りは臨界状態の凄まじい演奏で迫ります。ラストの「The Final Peace」でも幻想的なバックのなか、しっかりスリーパーホールド。 
「ヘタしたら70年代から見た目も腕前も劣化しない不老ジェフ・ベック。只者やないです。」
Star Cycle 軽井沢Live 


You Never Know




テーマ: 洋楽ロック | ジャンル: 音楽

Rock'n' Roll Party / Jeff Beck * 2011 Atco | Home | Difficult to Cure / Rainbow * 1981 Polydor

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