Soul Explosion / Various Artists * 1969 Stax

Atlantic, Stax
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 口ばっか写ったジャケの後期スタックス、純正コンピレーション・アルバム。アトランティック配給の下で多くのスターを輩出した前期から、改めて独立系として再スタートした“指パッチン”ロゴでお馴染みの後期スタックス。オーティスは亡くなりサム&デイヴはアトランティックに持ってかれましたが、継続組含めナカナカ充実のラインナップです。当初LP2枚組で出された本作(CDは1枚)は、1枚が既発のシングル曲集。そしてもう1枚が本コンピ用の新作として放りこまれた変則的な内容。人気アーティストの隠れた逸品集として、またちょっとしたベストとしても機能する1枚です。
 中身ですが、まず登場なのが後期看板スターJohnnie Taylorの代名詞ヒット「Who's Making Love」から。やはりカッコいいジャンプ・ナンバーですが、本作用にもう2曲あってボビー・ブランドの曲などお得意のブルージー路線です。好みやないので割愛。優秀なFame録音もあるJimmy Hughesはスロウ「I Like Everything About You」とブルースっぽい新曲。ハウスバンドBooker T. & The MG'sは新曲含め4曲収録ですが、何といっても「Soul Limbo」。カリプソっぽいのが新鮮です。映画タイトル曲で大ヒットの「Hang'Em High」も収録。歌姫Carla Thomasはポップな「Where Do I Go」に、ソウルフルに迫る「Book Of Love」と2曲で聴かせます。そして前期よりよっぽど好きなのはノック・オン・ウッドのEddie Floyd。サム・クックの「Bring It On Home To Me」含め3曲ありますが、断トツに素晴らしいのが「I've Never Found A Girl」。アル・グリーン版も良いですが、やっぱコッチです。単独で録音もしたOllie & The Nightingalesがバック・コーラスという完璧の布陣です。そのオリーのグループ作「I've Got A Sure Thing」も最高と言ってイイ名曲。また本作のハイライトと言えるのがJudy Clayの収録。William Bellとデュエットした後期スタックス屈指のラヴ・ソング「Private Number」に、素晴らしきスロウ「It's Me」と2曲あり、どちらも鳥肌モン。グループ物ではThe Mad Ladsの「So Nice」含む優秀スロウが2曲ですが、大御所The Staple Singersはやはり光ります。新曲として収められた「Hear My Call, Here」もいいですが、やっぱ「Long Walk To D.C.」。ぐちゃぐちゃカッコええです。オーティスとの悲劇の飛行機事故からの生き残りメンバーで構成された新生The Bar-Kaysも2曲収録で、まだ泥臭いグルーヴで聴かせます。ブルースではAlbert Kingが2曲、メンフィスのロック・バンドSouthwest F.O.B.も収録で、アーシーな「Mercy Mercy Mercy」はナカナカ。
「単なるベストと違って無視できん、やっかいなアルバム。サザンソウルが充実期にあったことを示す変則盤。」

Eddie Floyd - I've Never Found A Girl


Judy Clay and William Bell-Private Number




テーマ: ゴスペル/ブルース/R&B/ソウル/ファンク | ジャンル: 音楽

Twisting The Night Away / Sam Cooke * 1962 RCA | Home | Highway / Free * 1970 Island

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