Heart / 矢沢永吉 * 1993 EMI

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 何故かコアな音楽ファンになればなるほど敬遠されがちな偉大なシンガー永ちゃん。Bigな発言にあるのか、昔のリーゼント&不良のイメージにあるのか、独特のアクの強い歌い方にあるのか分かりませんが、これだけ一般的には知られた存在ながら山下達郎やキヨシローとかのように体系的に語られる事は少ない人です。しかし一方で、音楽的にも途轍もなくクオリティの高いアルバムを作り続けてくれてるのも事実。一般的にタオル投げの派手なロックのイメージですが、それ以上に凄いのがバラディアーとしてのコンポーズ・センス&シンガーの資質。それは最近もトヨタやサントリーのCMでも明らかで、一発で魅了してくれます。80年代の米録音以降、AORテイストにも磨きをかけ、90年代はデジタルな要素も上手く取り込みつつアダルト路線も昇華させてくれました。余談ながら、某外資系企業幹部でも永ちゃんファンがいて、それで親しくなって膨大な費用交渉も上手いこといったこともありました。ほんま永ちゃんファンはヒネくれた奴が少なくイイ奴が多いです。
 さて40代の脂の乗った90年代の永ちゃん。男の色気を炸裂させてた時期です。本作は強烈哀愁スロウ傑作が入ったアルバムとして有名で今も色褪せない名盤。その中の最高峰的逸品が「東京」。スタジアムみたいな場所で聴いても、ブルーノートみたいなお洒落な場所でも、場末のスナックでも映える珍しい名曲です。昭和の匂いも残したメロに、アーバンなアレンジが絶妙にハマります。リンダ・ロンシュタットとかとも交流もある西海岸要人Andrew Goldのプロデュースも光ります。全体的にも、冒頭のミディアム「涙が・・・涙が」から男の哀愁炸裂でたまらん流れですが、もうひとつのハイライトと言えるのは間違いなく「心花(ときめき)よ」の収録。コチラも90年代永ちゃんを代表する屈指のスロウ。眠るな~♪という出だしからブルっときます。最後の「この海に」までスロウ・ミディアムの良曲が要所をカッチリ締めます。アダルト路線では「もう戻れない」も渋カッコいいですが、ボッサ調も洒落た「黄昏に捨てて」なんかも文句無しの素晴らしさ。一方、ストレートなロックも「闇の中のハリケーン」や、80年代彷彿の大陸的な「ハートエイクシティ」、「魅惑のメイク」など秀逸な8ビート系も控えてますが、デジタル臭を過度にマブした「But No」や、手癖でやっちゃった感の「Rambling Rose」などは少々マンネリ感も存在。
「最近も存在感抜群のカッコええオヤジ。自分の安売りだけは絶対せんとってください~」

東京


涙が・・・涙が


テーマ: 本日のCD・レコード | ジャンル: 音楽

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コメント

No title

「東京」好きで、夜のドライブ時に
よう聞いてました。
サックスが「夜」って感じがします。

最近は、「バイバイ・サンキューガール」とか
あの辺りを聞いたりします。

2011/04/26 (Tue) 22:33 | samyu #dNm2mw72 | URL | 編集
No title

★samyuさん
 「東京」って、たかじんも同名異曲がありますが、断然こっちがいいですね。
「バイバイ・サンキューガール」押さえてるってのはポイント高いっす!!

2011/04/27 (Wed) 21:58 | ezee #- | URL | 編集

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