Out Of Sight / Maxine Brown * 1968 Epic

60's Soul
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 結構レディ・ソウルと言われる類のモノには敏感に反応してしまうほど好きなほうですが、60年代の歌姫マキシン・ブラウンもかなり魅力的な存在。南部出身の人ながら活動のベースはニューヨークに置いていた人らしいです。おそらくワンドでの「Oh No, Not My Baby」が最も有名な曲なんでしょうが、その後となるこのエピック時代もナカナカの秀作揃い。デトロイトの敏腕プロデューサー、マイク・テリーが手掛けた本作は隠れた名作といえます。南部の音ほど泥臭くなく、適度に洗練されたサウンドにマキシンの艶やかな歌声がうまいことハマってます。
 中身はカヴァー曲が目立ちますが、冒頭からサム・クックの超名作「Sugar Dumplin'」を堂々カヴァー。モータウン風なアレンジで結構な好感触。ハネもん「Plum Outa Sight」も軽快に決めた後は、ボビー・へブの「Sunny」、テンプス「I Wish It Would Rain」、ウィルソン・ピケット「I'm In Love」と有名曲カヴァーの連打です。男性曲ばっかですが、しなやか且つソウルフルな感触もバランス良い出来。オリジナル曲はというと、躍動感がありながらも曲自体の魅力に欠ける「In My Entire Life」の後に、白眉と言っていい「Don't Leave Me Baby」が登場。大袈裟に書くとコノ1曲だけで本作の価値がグググッと上がっちゃうくらいの素晴らしい出来です。マキシンもリミッターを外したようにゴスペル・テイストを炸裂させてるのが実に良いです。リズム・ナンバー「Just Give Me One Good Reason」や、ちょっと甘めのミディアム「Seems You've Forsaken My Love」なんかも何気に心地良い仕上がりで満足度高し。一方、ハワード・テイトのカヴァー「Stop」は気張った時のハスキーヴォイスがカッコよく決まってますが、締めのカヴァーでパーシー・スレッジの「When A Man Loves A Woman」は、ちょっとテンポアップしたのが裏目の出来。軽くなりすぎでコレはいただけません。あとはシングル曲ボーナス・トラックがCDには「Love In Them There Hills」、「From Loving You」と2曲収録。どちらもソコソコの曲ですが、前者は初期ギャンブル&ハフが関わった曲ってことで注目です。
「ちょうどエエ具合にゴスペルの香りも放つマキシン。緩急のつけ方も絶品です~」

Sugar Dumplin


DON'T LEAVE ME BABY




テーマ: ゴスペル/ブルース/R&B/ソウル/ファンク | ジャンル: 音楽

The Ike & Tina Turner Story 1960-1975 * 2007 EMI | Home | Who's Blue? / Etta James * 2011 Kent (Chess)

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