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音系戯言

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Who's Blue? / Etta James * 2011 Kent (Chess)

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 いやいや、なんとも素晴らしい編集盤が登場です。50年代デビュー当時のパンチの効いたリズム&ブルースも絶品ですが、Tell Mamaに代表されるようにソウル期は歴史的名唱の数々が存在するエタ・ジェイムズ。60~70年代のチェス・レコード在籍時代の有名ではなくともソウル視点で綴ったポイントの高い良曲セレクトは大満足です。最近はビヨンセが若き日のエタを演じる「キャデラック・レコード」で脚光浴びて万々歳でしたが、今年に入って認知症のNewsも飛び込んできたりで心配なエタ・ジェイムズ。なんとか克服して、もう一度ガツンとパワフルな歌を聴かせてほしいもんです。野太くもクールなソウルフルヴォイスが魅力ですが、声を張り上げた時の迫力はレッドキングかゼットン並みの破壊力でサイコーです。
 さてコノ編集盤。ちょっとしたシングル曲やレアもんでエエのんだけを集めたkentのお家芸アルバム。73年のファンキーなハリウッド録音「Only A Fool」、70年L.A.録音「Take Out Some Insurance」と続くホーンがバッチリ効いたファンキーソウルで幕開けってのがイカしてます。あのFameセッションの前年66年にChessお膝元シカゴで録られたウィンディーソウル「I'm So Glad」、65年のモータウン風「How To Treat My Man」なんかもハイグレードそのもの。単体再発祈願の70年名作“Losers Weepers”にも収録された「You're The Fool」のドッシリした感触も女王アレサと遜色ない貫録で素晴らしすぎです。未発表モンでは、モロにモータウンな音で軽快に歌う64年「Can't Shake It」がナカナカ。62年ナッシュヴィル録音「Do Right」や、堂々たる歌唱がかっこいいウィリー・ディクソン作の1960年「Nobody But You」あたりは50年代のダイナマイトR&B時代を彷彿で超カッコよし。ジャジーにスウィングするエタもカッコいい「It Could Happen To You」、ジャッキー・ウィルソンっぽい曲調のシングルB面曲「Street Of Tears」など62年録音も高品質。66年シカゴ録音「Don't Pick Me For Your Fool」はブルース・スタイルですが貫録抜群。後半、最大の聴きどころは69年L.A.録音の“Etta James Sings Funk”(←コチラも再発祈願)からの4曲。「Are My Thoughts With You」、「My Man Is Together」や、本作の最後に収められた「Sweet Memories」などはバック・サウンドとエタ嬢の脂の乗った歌唱がバッチリ噛み合っておりディープな極上ソウルをしっかり堪能できます。まさに珠玉の録音。
「ドラッグに溺れても何度も這い上がって生き抜いたエタ嬢。歌もカッコよすぎです。」

Only a fool




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