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音系戯言

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McKinley "Soul" Mitchell / McKinley Mitchell * 1979 One-Derful (P-Vine)

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  “天一のラーメン”って言葉同様、シカゴ・ソウルって言葉に無条件反応でヨダレが出てしまう私ですが、やはり初期と言えばオーティス・クレイもいたシカゴOne-Derful。学生の頃、このレーベルの気合の入ったP-vine編集盤はレコード屋でよく見ました。オーティス・クレイは勿論、名曲“I've Got A Find A Way”のHarold Burrageの単独盤はじめ、カッコいいアートワークできめ細かい独自編集盤を出していたP-Vine。その仕事ぶりは今のKentやHip-Oに匹敵するものでした。アーリー・ソウルの重要人物で、後のマラコでも名唱を残したマッキンリー・ミッチエルのシカゴOne-Derful録音もその中で知った1枚。今では曲数倍増のCDも出ていて、本当はソチラが妥当なのですが、60年初期録音なのにジャケが後年南部に戻った時代の竹内力ジャケなので大きくマイナス。あえてカッコよいジャケのコチラです。
 さて中身は62年~64年の録音。まず登場なのが最も有名なヒット曲のバラード「The Town I Live In」。テンダー・ヴォイスで包みあげたと思えば、ダーティなシャウトを挿入したりとなかなかの緩急で聴かせてくれます。ボビー・ブランドがやりそうなモダン・ブルースっぽいのも得意で「I've Been Wrong」ってのもありますが、最高なのは何といってもソウル・スタイルでの“ガナり”が光るスロウで「I'm So Glad」あたりは間違いなく最高峰の出来。スロウではじっくり歌い上げる「Handful Of Sorrows」あたりもナカナカの味わい深さ。またリズム・ナンバー「Stop Crying Over You」、「Don't You Know That's Love」、「Darling That's What You Said」なんかで荒々しく歌い上げる様などは実に魅力的でコチラも聴き応え抜群。他にもひたすらワイルドに迫る「Reckless Lover」、女声コーラスとの対比もエエ感じの「Tell Like It Is」、軽快に飛ばす「I Think You're The Girl」、「A Bit Of Soul」とダーティ・シャウトも織り交ぜながら上手く聴かせてくれます。一方、昭和の香りたっぷりのブルージーさで迫る「All Of A Sudden」なんてのも魅力で、南部ルーツの血統を垣間見せてくれます。
 現在の24曲入りで補強されたワンダフル録音決定版CDは竹内力ジャケで流通。マラコ時代と見間違うジャケだけは解せませんが中身は強力。LP曲に加え、サム・クック調の「I Found An Angel」、「I'm Ready」や、哀愁スロウ「Watch Over Me」あたりは聴きものです。
「シカゴソウル隆盛の基礎を築いたマッキンリー。いぶし銀の魅力で迫ります!」

I'M SO GLAD - MCKINLEY MITCHELL



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