音系戯言

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Miracles / Change * 1981 Atlantic

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 80sソウルやブラコン嫌悪症の人へ処方箋としてオススメなのが、マーヴィン・ゲイの遺作にして巨大な作品「Midnight Love」やChangeの作品。イタリア・ミラノを出発点にニューヨークを軸足にスタイリッシュなブラック・ミュージックを次々に発表したユニット“Change”の音は今もって魅力的。ジャック&マウロのスティーリー・ダンみたいな作曲&プロデュース・チームが母体ですが、実に洗練されたバンド・サウンドで聴かせます。小粋で都会的なダンス・サウンドで魅了。ナイル・ロジャースのシックの発展形ともいえる洗練されたサウンドはホントかっこよくて、高速道路なんかで爆音聴きすれば昇天間違い無しの気持ち良さです。
 色々と借りて聴きましたが、この2ndは何とも素晴らしい作品。中でも劇的にカッコええのが冒頭のヒット曲「Paradise」。邦題なんか“恋のハッピー・パラダイス”と石川秀美(←古い)が歌ってそうなタイトルですが、ブリブリのアーバン・ファンク。根幹を成すデヴィッド・ロマーニのベース・ラインがグイグイと引っ張る中、鍵盤が華麗な装飾。シック関連の録音でもコーラスを務めたディヴァ・グレー嬢が歌い上げます。次に来る、極めてシック的な「Hold Tight」も超クールなアーバン・ダンサーでココでもディヴァ嬢が歌ってます。前作のルーサー・ヴァンドロスに変わって登用された男性Vo、ジェイムス・ロビンソンの熱い歌声も光る「Your Move」も実にスタイリッシュ。単音ギターでのグルーヴィーなカッティングもピシャリはまります。バラード「Stop For Love」でも情熱的な歌声を披露。個性はもうひとつですがテクニックは抜群です。また冒頭の2曲よりは格下ながら「On Top」や「Heaven Of My Life」なんかでも上質ダンス・サウンドを提供してくれます。最後のタイトル・トラック「Miracles」はアップ・テンポでキャッチーなつくりの中、ジェイムス・ロビンソンがエモーショナルに歌い上げてくれます。玉石混交の80年代への突入ながら、器材に振り回されないしっかりした音づくりを感じさせてくれる逸品です。
「凡庸のディスコ・サウンドと一線を画した黒光りした音。シックと共に外せない重要サウンド!」

Change - Paradise


Change - Hold Tight


Comments 2

YO-SUKE

No title

イタリアリリースだったかうる覚えだけど、
5枚のオリジナルアルバムを封入したボックスセットがあって、
チェンジのは、一目散に飛びつきましたったら。
ボートラもしっかりはいって、いい感じだったのですが、音圧がでかすぎて、ちょい参りましたが。

アレサ好きの僕には特筆点があって、「Paradise」は
アレサの「The Only Thin' Missin'」リミックスにサンプリングされてたりして。
ますますご機嫌になってしまうメロディだったりします。

2011-03-07 (Mon) 18:23 | EDIT | REPLY |   

ezee

No title

★YO-SUKEさん
 チェンジもボックスセットがあったんですね~
アレサの「The Only Thin' Missin'」のリミックスは未聴です。
ちょっと想像がつきませんが興味深々ッス

2011-03-07 (Mon) 23:27 | EDIT | REPLY |   

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