Motown The Collection / Mary Wells * 2008 Motown

Motown
mary wells



 完全なる衝動買いだった1枚。再録など含んだまがいモン含めアホほど出てるモータウン関連ですが、優秀再発レーベルHip-oとは違った形ながら、廉価な新編集中心に熱心なリリースをしてきたspectrum印ですので安心なベスト。何よりもジャケのアートワークがシンプルながら秀逸です。このメアリー・ウェルズ嬢、モータウン初期の重要アーティストにもかかわらず途中で20th Centuryやアトコ移籍などもあったりで、今ではやや中途半端な扱われ方でちょっと不運な面もあります。なんせ母国アメリカは勿論、UKでもレーベル初の大ヒットを飛ばしビートルズとツアーもした人。映画「天使にラブ・ソングを」でデロリスが歌った「My Guy」の替え歌はあまりにも有名ですが、他の曲でもポップで良質なR&B多数あり。この曲だけで見過ごしては勿体ない人です。
 そんな事で最初を飾るのはモータウン最初期60年のヒット「Bye Bye Baby」。まだ都会的な洗練も少ないながら後の隆盛を予感させる聴きやすいサウンドとメアリー嬢のイイ意味で荒っぽい歌唱が絶妙です。マーベレッツなんかと同様、泥臭さも感じるのが初期モータウンの魅力ですが、その意味では「I Don't Want To Take A Chance」あたりはど真ん中です。そして何といっても聴きどころは、共に羽ばたいたと言える重要コンポーザーでもあるスモーキー・ロビンソンの楽曲群。中でも大ヒット「My Guy」は後のテンプス「My Girl」にも繋がる超重要曲ですが、独特の親しみやすいメロディ・メイカーぶりはメアリー嬢への数々の提供曲で遺憾なく発揮されてます。他にもスモーキーは、ヒットした「Two Lovers」や、マーベレッツもやってた「The One Who Really Loves You」、サウンドも熟成してきた頃の「When I'm Gone」など良曲連発。ミラクルズでお馴染のメアリー版も「Shop Around」も聴けます。50's影響下の甘酸っぱいR&B香りもする初期モータウンから洗練された60'sヒッツビル・サウンズに変化していく時期がよ~く分かります。また1964年、Marvin Gayeの初めてデュエット・パートナーとして吹き込まれた「Once Upon A Time」や「What's The Matter With You Baby」は、後のタミーとのデュエットほど華は無いですが互いの溌剌とした歌唱はナカナカ。後半に収められた全盛時の売れっ子ライターH-D-H作品の「You Lost The Sweetest Boy」や「Whisper You Love Me Boy」、「One Block From Heaven」あたりは躍動感も増して、ほんとエエ味出してます。
「特別、上手いワケではないのに素朴な味に惹かれる人。モータウン初期での貢献は聴き逃せません!」

My Guy


Bye Bye Baby



テーマ: ブラックミュージック | ジャンル: 音楽

Just One Look / Doris Troy * 1963 Atlantic | Home | Definitive / The Impressions * 1989 Kent (ABC)

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