The Changing Same / 平井堅 * 2000 Sony

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 最近ではエルトン・ジョン並みの毒舌&関西弁でのおもしろトークも絶好調の平井堅。特にダウンタウンとの絡みは最高です。でも音楽的には国民的全方位型歌手になっちゃって興味半減。独特のファルセットを駆使し尖がったR&B寄りのアプローチであった、ブレイクし始めの頃がやはり個人的好み。いまだに「楽園」と「Why」が自分の中では一番で、それを超える曲は無いです。Babyfaceと共演して以来、満たされたのか黒音にも固執しなくなった感もありです。ガナってシャウトするR&Bスタイルではなく、スムーズな高音&ファルセットでソウルフルに聴かすタイプは日本では貴重なだけにいささか残念。
 さて本アルバムはR&Bに最も接近していた頃の傑作。冒頭から、もろゴスペルを感じる自作曲「Love Love Love」でスタート。アレンジャーでファンキーなピアノも聴かす中西康晴のプレイも好サポートです。しかしながら脱帽級なのが次に登場する、シングル曲でMaestro-Tの大傑作「Why」で、今も日本版ティンバランド・サウンドの最高峰と信じる作品。結構、重い愛の苦しみを描いた詞にチキチキ・ハイハット、オート・チューン・ロボ声、スロウなのにこの変なリズムを日本のヒット曲で聴ける事に興奮しましたが、メロディ&堅氏の歌詞も絶品。後半のサビ繰り返しの部分からファルセットを交えたエンディングは何度聴いても震えます。イントロからサンプリング・ループで始まるスパニッシュ・テイスト導入「affair」や、アーバン・ファンクな「K.O.L」でのハネ具合もスタイリッシュにキメてくれていて実にエエ感じ。そして、注目なのが久保田利伸がアレンジャーで加わった「Unfit In Love」で、スティーヴィー・ワンダー風のグルーヴが高得点でコチラもなかなか。また“Why”のシングルでカップリングもされていた「wonderful world」はインパクト抜群の高クオリティで何回でも聴けます。そして終盤に控えるのが最初のブレイクとなったシングル曲「楽園」。地声でのリフレインにファルセットを重ねたサビや、中野雅仁のドス黒いアレンジといい、やはり今も最高です。シングルに同時収録されていた「What's Goin' On」(←マーヴィンとは同名異曲)も絶品の出来だったので本作に放りこんで欲しかったトコロ。変則ビートを持ち込んだ「アオイトリ」も尖がった音作りがたまらんですが、最後を飾る「The Changing Same -変わりゆく変わらないもの」は70's ニューソウル風味も感じるオーソドックスな大作で上手く締めてます。
「こっからブレイク後、暫く続いた絶妙のR&B路線。ファルセットの名手の尖がった音よ再び!」

楽園


テーマ: HIPHOP,R&B,REGGAE | ジャンル: 音楽

E=MC2 / Mariah Carey * 2008 Island | Home | Miracles / Change * 1981 Atlantic

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