音系戯言

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What Cha' Gonna Do For Me / Chaka Khan * 1981 Warner Bros

chaka what cha



  70年代ルーファス中後期~80年代前半にかけ、劇的に素晴らしい作品を連発した女帝チャカ・カーン。その昔、グラディス・ナイト、エタ・ジェイムスと共演したB.B.キングのライヴをビデオで見て度肝を抜かれ、一発でファンになった人です。一般的にはプリンス曲「I Feel For You」のホームラン・ヒットで定位置確保って感じの大御所ですが、アリフ・マーディンと組んだソロ初期の3作はどれも抜群でどれをとっても甲乙つけがたい秀作。最近、仕事でリスペクトしドラマーでもある先輩が「銀座でライヴするから来てよ」ってので仲間で押しかけると、想像以上(←失礼)の素晴らしい演奏。そこでオープニングに演奏されてたのがチャカの「What Cha' Gonna Do For Me」。あんなに忙しいのに何時こんな練習してんにゃと思っちゃう程、タイトなグルーヴでした。思わず、3rdソロである本作を久々に聴きかえしましたヨ。
 さてこのタイトル曲にもなったこの名演。実はAORの人ネッド・ドヒ二ーの曲ですが、フォーキーなオリジナルからタイトなグルーヴ炸裂のナイス・ミディアムに仕上げており文句無しの素晴らしさ。先にカヴァーしたAverage White Bandからインスピレーションもあったと思われる部分もありますが、演奏・歌ともにチャカ版が最高峰です。というのもリズム隊はそのA.W.Bのドラム、スティーヴ・フェローン(←最高すぎます)に、6弦ベースの魔術師アンソニー・ジャクソンで、デジタル化全盛前、最後のヒューマン・グルーヴがピシャリ決まったナイスな音が全編炸裂です。また他も極上ダンス・ナンバー目白押しで、冒頭のビートルズ・カヴァー「We Can Work It Out」や「I Know You, I Live You」などチャカの迫力満点の歌声にシビれっぱなし。前作Naughtyで冴えまくってたミディアム・グルーヴでも「Any Old Sunday」や「Night Moods」が極上の出来、安定感抜群です。一方、ルーファス進化形としてスタイルではベストに推したい「We Got Each Other」や「Heed The Warning」なんかは80'sファンクの最も美味しいトコで、スティーヴ&アンソニーの鉄壁リズムに、レンジの広いチャカの歌声が縦横無尽に暴れまわるという最高の構図が満喫できます。そして次作でさらに踏み込むJazzへのアプローチの序章といえる「And The Melody Still Lingers On」ではクラシック“チュニジアの夜”をモダンに再構築。なんとチャーリー・パーカーの音源使用に、トランペットでDizzy Gillespie、鍵盤でHarbie Hancockも参加した豪華なカヴァーです。終盤では、何ともダンサブルな上質ガラージ・クラシック「Fate」も登場で、どっから聴いても最高の仕上がり。
「職人が集まって作ったら、こんなエエのん、できまっせっていう見本。全曲レベルで大推薦の稀有なアルバム!」

What Cha' Gonna Do For Me


We Got Each Other



Comments 2

goldenblue

No title

ezeeさん、ご無沙汰してます。
チャカ・カーンのソロ3枚、ほんとかっこいいですねぇ。僕は1stが一番好きですが、これも甲乙つけ難い。
アリフ・マーディンの吉本新喜劇張りの、ベタベタですが落とすとこは落とし、上げるとこは上げ、泣くとこは思いっきり泣く…そんなツボを心得たつくりは、ほんまはまります。
ビデオのチャカ、肥えてますますパワフルでセクシーですねぇ、、、しょうもないAVよりイヤラシイ、、、と思いました、、、(汗)。

2010-11-27 (Sat) 11:51 | EDIT | REPLY |   

ezee

No title

★goldenblueさん
 まいどです。やはり洗練された音ながら、ツボを上手に突いたチャカ&アリフのコンビ芸にはやられちゃいます。
そして、なかなかボインなチャカ。歌と共に圧倒してくれますな!

2010-11-28 (Sun) 00:36 | EDIT | REPLY |   

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