Wake Up! / John Legend & The Roots * 2010 Columbia

10's Male R&B
wake up



 実は最近、かなりの頻度で聴いてるのがコレ。いや、もう最高やないですか。名前が“伝説”ってだけあります。カニエ・ウエストとの1stから良作連発ですしたが、今回は渋い曲を厳選したカヴァー集。しかも、あのアル・グリーンの激傑作をお膳立てしたクエストラヴのHip HopバンドThe Rootsとの合作です。2010年作ながら、閉塞感に満ちた現在、古くもメッセージを持った曲が凄みを持って迫ってきます。音的にも申し分無しで、ひょっとしたら2010年新作では1等賞ちゃうか?と感じてる力作です。
 まず登場するのが70年代初期の香りがいきなりプンプンの「Hard Times」。作者のカーティス・メイフィールド自身も演ってますが、ココではハードなベイビー・ヒューイ&ベイビーシッターズのヴァージョンをリメイク。鋭角的に切り込むBlack Thoughtもマジ最高で、ツカミもばっちり。次が超クールなアレンジが施された「Compared To What」で元々ロバータ・フラックの曲ながら、かなりファンクな仕上がり。そしてテディ・ペンダーグラスがブルーノーツ時代に放った本作目玉曲「Wake Up Everybody」が登場。コレがマジ最高。デュエット・パートナーを務めるMelanie Fiona嬢に、Common氏の渋いラップも加わり素晴らしい仕上がり。ブルーノーツ盤は大学の時、コレばっかアホみたいに聴き狂ってた時期があったくらい大好きな曲でしたが、オリジナルの良さを損なうことの無い好演で、さすがクエストラヴが絡んでるだけある出来に大満足間違い無しです。オリジナルより濃厚に仕上げた後期スタックスの激渋シンガー、アーニー・ハインズの「Our Generation」ではCl Smoothが客演し、ダニー・ハサウェイの「Little Ghetto Boy」ではBlack Thoughtがまたもやカッコよくラップで絡みます。何年も時が過ぎたのに“Everything's got to get better”って歌詞がリアルに響きます。その後も、何とも渋いカヴァー続出でマイク・ジェームス・カークランド「Hang On In There」、ロイヤル・ラッセルズのレゲエ「Humanity」、マーヴィン・ゲイ「Wholy Holy」、反戦のメッセージを込めたビル・ウィザース「I Can't Write Left Handed」、ニーナ・シモンのハッピー・ゴスペル「I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free」と飛ばすとこ一切無しのグレイトな流れ。最後は唯一のオリジナルでスティーヴィーの“I Believe”に影響を受け書いたというスロウ「Shine」で締めですが、コレまた傑作。ボートラで「Wake Up Everybody」のメラニー嬢抜きのスタジオ・ライヴが入ってますが、名曲“Close The Door”のフレーズを最後にキメるなどテディ・ペンダーグラスも思わず天国でニヤリとする粋なテイクも収録。買うなら日本盤が絶対オススメです。
「古い曲に新たな魂を注入したお手本のような作品集。他の安易なカヴァー作品集を吹き飛ばすグッジョブです!」

Wake Up Everybody John Legend & The Root feat.Melanie Fiona、Common 


John Legend & The Roots - Compared To What




テーマ: HIPHOP,R&B,REGGAE | ジャンル: 音楽

PCD / The Pussycat Dolls * 2005 A&M | Home | Dark Ocean / 古内東子 * 2000 Sony

コメント

ちょうど昨日買ったところでした。
やはり名盤でしたか。国内盤にしてよかった…。
これから聴き込みます。楽しみです。

2010/10/27 (Wed) 07:38 | ac #- | URL | 編集
No title

★acさん
 おっ購入されましたか。これは金払って買ってええブツやと1回目に聴いて思えましたヨ。Wake Up Everybodyはテディペンを超える人はこれからも出てこないでしょうが、ココでの再演は好感度大です。エエ歌はこうやって継承されるって見本を示してくれました!

2010/10/28 (Thu) 00:01 | ezee #- | URL | 編集
ええねぇ

おおーっ!!と マーヴィン芸技のニュー・ソウル的
ギル・スコット・へロン進化音色やね
70年代ソウルをオマージュした確かな音に
今から、おおいにリスペクトしたい御方たちですな
   之、注文しょ。

2010/10/30 (Sat) 23:49 | ナルダン珈琲店主 #- | URL | 編集
No title

★ナルダン珈琲店主さま
 本作参加のジェイムス・ポイザーやクエスト・ラヴ周辺は見逃せん人等ですわ。70年代の美味しいトコをしっかり今の時代に合わせて音構築してくれます。しかし渋すぎるカヴァーっすな。新鮮!

2010/11/01 (Mon) 01:06 | ezee #- | URL | 編集

コメントの投稿


 管理者にだけ表示を許可する

このページのトップへ