6 Feet Deep / Gravediggaz * 1994 Gee Street

East Coast
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8月もいよいよ終わり。暑さも吹き飛ばせってことでホラー系です。納涼ってときに必ず登場するのが怪談ですが、ホラー映画とヒップホップを合体させた感じで一時注目を浴びたホラーコア・スタイル。夏の終わりにもってこいです。90年代半ば、すでにメジャーとなったHip Hopでしたがアンダーグラウンドな音で攻め続けた男達のナイス・コンセプトでした。一言でいえば不気味ながらクールな音ってことで、ウータン・クラン・ファンも必携の高品質アルバム。そもそもウータンはラウド/RCAと契約して一世を風靡する名作を発表しますが、素晴らしかったのは頭脳RZAが交わした契約方法。P-Funkばりにメンバー各々が別のレコード会社と契約してもOKというサインを交わしていたので、メソッドマンにレイクォンとウータン・スピン・オフ企画みたいなソロ作が次々出て、ファン大喜びでした。そこでウータン総帥といえるRZAは一見このワケのわからんユニット「グレイヴディガーズ(墓掘り人)」で登場しクレイジーなラップを披露。他メンバーも豪華でステッツァソニックのプリンス・ポールにフルクワン、残念ながら故人となったポエティックとTommy Boyから契約解除された男達が、当てつけのようにグレイトな音を掲示してくれてます。このグループの時はそれぞれ変名で「RZARECTOR死体発掘人」、「Undertaker葬儀屋」、「Grym Reaper死神」、「Gatekeeper門番」と名乗る、笑っちゃう程の徹底ぶりなエンターテインメントです。
 なんといっても聴きどころは薄気味悪くもクールなサウンドに全員のブチ切れたラッピンで、ほんと異様とも言えるテンションの高さ。デ・ラ・ソウルも手掛けたプリンス・ポールがメインで音作りを担当したようで、そこへRZAの狂気的テイストも加わって90年代屈指のオールド・スクールHip Hop作品に仕上がってます。「Constant Elevation」から気合入りまくり、ツバ飛びまくりのマイク・リレーがピアノ・ループに乗っかって登場。コレはたまりません。「Nowhere To Run, Nowhere To Hide」がさらに上を行く不気味さ&クールさでRZAのブチ切れたラッピンが最高です。サード・ベースのMC SearchBiz Markieも登場する「Defective Trip」に、疾走感もたまらん「Blood Brothers」、KRS-1の声も使ったホラー感バッチリの「1-800 Suicide」あたりの怪しい感じも激クール。また最高すぎるのがシングル・カットの「Diary Of A Mad Man」。薄気味悪いサンプリングにKillah Priestも参加した激ヤバのマイク・リレーで個人的1等賞!他もノイジーなサウンドにODBばりに狂気のラップをブチかます「Bang Your Head」、タイトルからしてRZA色がモロに出たウータン・チックな「Graveyard Chamber」、ファンキーなトラックで迫る「Deathtrap」、RZA特製のロウなビートが光るタイトル・トラック「6 Feet Deep」とHip Hopの美味しいトコがみっちり詰まってます。この後はプリンス・ポールが抜け、独特のサウンドが後退し尻すぼみ。やはりコノ1stが最高です。
「さすが6フィートの底から這い上がってきた男達。メロウな音とは対極にあるハードコアさが忘れられん快作」

DIARY OF A MADMAN


Nowhere To Run , Nowhere To Hide




テーマ: HIPHOP,R&B,REGGAE | ジャンル: 音楽

Smooth Grooves Volume 5 / Various Artists * 1996 Rhino | Home | First Love / 宇多田ヒカル * 1999 EMI

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