The Singles Volume Four 1966-1967 / James Brown * 2007 Hip-O

James Brown
300x300_JB_Vol4c.jpg



 ここ数年、Harry Weinger氏のお陰でまともな形のリリースが増えてきたジェイムス・ブラウン大先生。とにかくハリーの名前が記された編集盤や再発盤はコストパフォーマンスが高いので要チェックです。公民権運動も高まりつつある中、J.B.も同胞への影響力が凄まじかった1966~67年。試行錯誤しながらも自らのファンク道を成熟させ大傑作「Cold Sweat」を完成させるまでを捉えたシングル第4集です。
 まずは66年のヒット・シングル「Ain't That A Groove」が登場。ファンクのみに目を向けてると忘れがちですが、オールド・ジャンプR&Bもバシッと決めます。そして20年前に生で全身全霊で熱唱する姿を見て感銘を受けた超定番バラード「It's A Man's Man's Man's World」が登場。実は64年Smash時代の再録ですがタイトルにMan'sを2ヶも補強したヒット版。このしつこさがたまりません。B面となる「Is It Yes Or Is It No?」もスロウ力作です。ファンキー系は「Money Won't Change You」に、激熱の「Tell Me That You Love Me」と快調そのもの。また黒人の子供達に向けた「Don't Be A Drop Out」でメッセージもしっかり掲示。大物の証しとしてクリスマス・ソングも発表でスロウ3曲収録ですが、絶叫も冴えわたる「Let's Make Christmas Mean Something This Year」は必聴です。お馴染のインストも並列で多数録音で、ダン池田並みにスイングの「New Breed」にゴキゲンな「James Brown's Boo-Ga-Loo」、一聴で御大と分かる独特のタッチのオルガンが楽しめる「Let's Go Get Stoned」に「Our Day Will Come」など、なかなかクール。
 2枚目はファンク度がさらに増してきた重要作「Bring It Up」からスタート。オーソドックスなスタイルでの「Kansas City」なども織り交ぜながら「Let Yourself Go」、「It Won't Be Me」とファンキー・ソウルも立つ続けに発表。また数々のヴァージョンが存在の「Think」の67年版はVicki Andersonとの熱いデュエットで◎です。旧録音ながら自らのルーツといえるワイノニー・ハリス「Good Rockin' Tonight」、ガーシュウィン曲「I Loves You Porgy」で大衆の要望へもしっかり呼応。一方、インストではダンス曲「It's A Gas」や、御大のオルガンもジャイアン的Out Of Scaleで炸裂する「Jimmy Mack」と頼もしい珍品も。そして最後にはいよいよ超重要曲「Cold Sweat」が登場です。マイルスの“So What”をモチーフにPee Wee Eliseと共作したファンク・ネクスト・ステージ突入を飾るコノ曲は、リズム・パターンも革命的。今迄のアーリー・ファンクが序章であったのかと思わせる強烈な一撃です。また「Get It Together」も高速ファンクの傑作で、驚くべき緊張感での展開は聴く者のテンションも急上昇です。共に“メイシオッ”の掛け声でサックス・ソロ突入のパターン確立でシビれまくりです。ここから数年続くファンク黄金時代の始まりを捉えた2年間でJ.B.ファンは必携です。
「歴史を追うごとにさらに惚れてまう師匠。サバンナ高橋並みにいっぺん太鼓持ちをしてみたかったです。」

COLD SWEAT


Get It Together '68 Boston Live




テーマ: ブラックミュージック | ジャンル: 音楽

After Hours Northern Soul Masters / Various Artists * 2002 Warner | Home | Soul Country / Joe Tex * 1968 Atlantic (Dial)

コメント

No title

この時期は、ほんと重要ですよね。
ブラックミュージックに多大な問題が勃発していたし、
それを跳ね除けるように、シンガーのパワーも溢れていたし。
彼のシングル集は8つとも購入、vol.9も到着待ちです。
1枚に約40曲だから、これで360曲ものシングルをパッケージ。脱帽です。

2010/10/01 (Fri) 11:34 | YO-SUKE #- | URL | 編集
No title

ほんま カッコええ師匠ですわ!
クールで、ダンスもマイケルとは違う男っぽいダンスです。

黒人音楽の近代化の父つーか、ファンクを究めた御大という通俗的な言葉しかでませんが、、、 

2010/10/01 (Fri) 21:07 | まり #- | URL | 編集
No title

★YO-SUKEさん
 いや、マジで“Cold Sweat”の誕生は超重要項目です。このクールな音があってこそ、70年代のファンク隆盛があったと思ってます~!

2010/10/05 (Tue) 02:27 | ezee #- | URL | 編集
No title

★まりさん
 自信満々の顔つきでダンスする師匠の色気はナカナカのもんっすな!
でも何においても実力があったからこそ、皆に支持されたと思います。金銭面のせこさも人間臭くてよろしおます。

2010/10/05 (Tue) 02:32 | ezee #- | URL | 編集

コメントの投稿


 管理者にだけ表示を許可する

このページのトップへ