Soul Country / Joe Tex * 1968 Atlantic (Dial)

Atlantic, Stax
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 ソウルにヌメヌメにのめり込む後押しをしてくれたシンガーの一人、ジョー・テックス。60年代は、かのジェイムス・ブラウンと双璧とまで言われていたくらいの大御所。いなたいファンキー・ソウルからサザン・ソウル・バラードまでハスキー・ヴォイスのプリーチング・スタイルでガンガンならした人です。この人で思い出すのは須磨海岸沿いの通称“ニコク”と呼ばれた国道2号線の海岸沿いの道。学生当時、バイトしてた社用車の運転中にしょっちゅう流してたのがジョーのプリーチを交えた熱きソウルで、キラー曲満載の英Charlyベスト盤はアホほどリピートして聴いてました。夕焼けの中、流れてきた「I'll Never Do You Wrong」は何故か今でも覚えていてキュルキュルとカセットを巻き戻して海をチラ見しながら(←結構、危ないです) 何回も聴いた記憶が蘇ります。アトランティック・ソウルが色々再発される中、スタックス系は丁寧に出る中、無視に近い処遇のダイヤル系ですがせめてジョー・テックスはオリジナルでしっかり全部出して欲しいもんです。なんせオリジナルの形では殆どCDリイシューされず、仕方なくLPで買ったくらいです。“おかしいやないか、ワレぇ”と横山やすしに恫喝してほしいくらいの名シンガーです。
 テキサス出身ですがダイヤル期はアトランティック配給時代でナッシュビルが本拠地。カントリーで有名な土地ですが、あたたかいソウルも量産した土地です。この時代はホント名作目白押しで、どれも甲乙つけ難いですが1968年の本作もたまらん作品がズラリ。蜜月の関係であるカントリーとサザン・ソウルを、タイトルどおりディープ・ソウル側からアプローチです。まず何といっても1発目の「I'll Never Do You Wrong」。イントロのトレモロ複音フレーズからソウルフルなジョーの歌声、絶妙のホーン。100点満点のスロウがいきなり登場で鼻の穴満開です。ベース音をずらしながらAからF#mに進むカントリー・バラードでもよくある泣きのコード進行も最高。Bobbie GentryのヒットでJimmy Webb作品をファンキーに仕上げた「Ode To Billy Joe」に続いて、これまたDan Pennの激傑作「At The Dark Dark End Of The Street」が登場。出だしがJames Carrマナーのトレモロ・ギター・アルペジオ(←これ重要)ってのもグレイト。数多のシンガーが歌う名曲中の名曲ですが、一二を争う素晴らしい仕上がりです。Billy Walkerのクラシック・カントリーでアル・グリーンも名唱を残す「Funny How Time Slips Away」はじめ、Roger Miller曲をジャンプ仕上げの「Engine, Engine #9」、Henson Cargillの「Skip A Rope」、Tom Jonesで知られる「Green Green Grass Of Home」、Esther Phillipsの名唱も忘れられん「Set Me Free」、Glen Campbell の「By The Time I Get To Phoenix」、Bobby Goldsboroの「Honey」とカントリー系の名カヴァーがズラリ違和感無く収まってます。
「稀代の名シンガー、ジョー・テックス。世界的な再評価が来る日を信じております!」

I'll Never Do You Wrong


At The Dark Dark End Of The Street


Green green grass of home




テーマ: 本日のCD・レコード | ジャンル: 音楽

The Singles Volume Four 1966-1967 / James Brown * 2007 Hip-O | Home | Lookin' For A Love Again / Bobby Womack * 1974 UA

コメント

良いアルバムですね

いかんなぁ 暫く聴いてなかったな
塩辛歌唱にカントリー風味音色 その上 小粋に
唄う、その井出達は正にソウル・シンガーですな 
ほんま「IGotcha」な深い御方です。

2010/10/05 (Tue) 22:11 | ナルダン珈琲店主 #- | URL | 編集
No title

★ナルダン珈琲店主さん
 ジョー・テックスはもう最高っすな。もう再発したら全部買っちゃいそうです。コノ人だけは。語り&バラード、ファンキー、泥臭さと申し分無し!
ホンマ、どのアルバムも捨て難いですわ。

2010/10/06 (Wed) 01:02 | ezee #- | URL | 編集

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