Dark Ocean / 古内東子 * 2000 Sony

Cool Groove
dark ocean



 センスのいい音楽を創るたびに、どんどん綺麗になってきた古内さん。いわゆる恋愛ジャンキー系で女性リスナー中心に絶大なる支持を得る人ですが、この辺の需要を押さえたアーティストは強いです。昔は松任谷由美の独占市場みたいな感もありましたが、90年代にメキメキ頭角を現したのが古内さん。今はaiko嬢が席巻している底堅い市場です。昔、Jリーグ時代の城彰二と恋仲の噂もありましたが、恋してどんどん美しくなるにつれ気になる存在となりました。この市場を制する人は恋愛経験も大切ですが、妄想力に長けてないと生き残れません。aikoにしてもそうで、情景描写の細かさや切なく可愛い女心の表現は絶品です。でもカラオケで彼女の“誰よりも好きなのに”を熱唱する光景をよく見ますが、正直しんどい気分になっちゃいます。客観的に聴いたり見る分には凄くイイのですが、身近にいるとややイタいです。(←別に自分に対して歌ってるワケじゃないですが) そんな面倒くさそうな女であることが魅力になっている古内さん。クールな音楽のセンスも抜群で、我々ガサツな男どもの琴線をも刺激し続けます。
 さて本作は、以前からの作品にも増してブラックミュージックからの影響を露出させた名品。メロウな80年代あたりのソウルが好きなら、サウンドの方にも惹かれるはずです。サウス・トゥ・サウスの中西康晴氏も全面的にピアノ参加してるのもソソられます。まずは餌となったのがシングル曲「My brand new day」。当時、たまたまツタヤで半魚人系ながら(←すんません)セクシーな彼女のジャケが目にとまり聴いたところ、かなりの名曲。歌声こそ黒人的なソレではないですが、切ない舌ったらず系の彼女の声には何かしらソソられます。しかもカップリングでIsley Brosのエロ・クラシック“Between the Sheets”をカヴァーってのもあって俄然興味が湧きました。“大丈夫”のシングル以来、熱心に聴いてませんでしたが無視できん人やと思わせてくれる快心のスロウは、本作の前哨戦としては上出来でした。そんなことでアルバムも、冒頭を飾るタイトル曲「Dark Ocean」や「sandalwood」と都会的なサウンドで失恋を歌い上げる良曲が聴けます。ロマンチックな歌詞も光る「一度だけ」や、美メロが光るも重たい歌詞の「Xmas Present」に「くすり指」と秀逸なメロディメイカーぶりが炸裂。最後を締める、切なさ満点の「助手席」のロボ声も効果的で、これでもかと失恋系の歌で占められてます。歌詞を聴けば聴くほど彼女の可愛さが魅力的にも映ります。
「失恋時の女性が聴いたらハマるやろなぁと思わせる名作。感受性の豊かな古内さんに惹かれちゃいます。」



テーマ: 本日のCD・レコード | ジャンル: 音楽

Wake Up! / John Legend & The Roots * 2010 Columbia | Home | Alive! Hiroshima1987 / Various Artists * 1987 Polydor

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