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音系戯言

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Exile On Main Street / The Rolling Stones * 1972 Atlantic

stones exile

  新作待望論が高まるストーンズ。そんな中、半分新作みたいなボーナス・ディスクが付いたメイン・ストリート再発です。ロン・ウッド期がストーンズの幕開けの私にとって最初、70年代は音がやたら古臭く感じ、60年代R&B期の方が逆にソリッドで魅力的に聴こえ、えらい遠回りで辿り着いたのが70年代前半のストーンズ。名盤と言われつつも、絶対初心者向けではない本作は、思い入れも薄かったのでさんざん迷った挙句に購入です。今回再発で見たサエキけんぞう氏のメインストリーツ評は過去見てきたストーンズ考察の中でも、最も共鳴できたもので“コレに惚れこめなかった俺ってストーンズファンなのか?”という思いを楽にしてくれました。殆ど恐れ多くて言われた事のないココからミック・テイラー脱退までの3作を不調期とまで言ってる点や、ファンク=ストーンズ勝負曲といった見方がホント自分に近いストーンズ観でグレイトです。結局、基本的にはベガーズ・バンケットから始まったルーツミュージック探訪の到達点的な感じがするのですが、背景を知った人こそが色々な音楽を好きで聴き進むうちにスルメのように味わい深さが増すアルバムやと思ってます。
 まず本編。アノ曲が入ってるアルバムって言われるアイコン的キラーチューンは何といってもコノ3曲、「Tumbling Dice」、「Happy」、「All Down The Line」。これからストーンズっていう若き音楽ファンにもこれからも入り口として機能するであろうストーンズらしさ&キャッチーさを兼ね備えた名曲です。特に「Tumbling Dice」の凄まじき魔力は強烈で言わずもがなの完璧な傑作。そしていつもながら感心させられるアルバム1曲目のインパクト曲も、リフがクールなR&R「Rocks Off」と流石の構成。続くストーンズ史上でも最速の部類に入るR&R「Rip This Joint」、最近のジャック・ホワイトとの共演も素晴らしかった「Loving Cup」、映画のタイトル曲にもなったビリー・プレストンのオルガンも光る「Shine A Light」と中級者も満足の重要曲も収録。アップテンポ・ブルースの「Turd On The Run」や、後のバラードにも通じる「Let It Loose」なんかも要所を締め、壮大な締めくくり曲「Soul Survivor」まで、遅れて傑作と言われるようになったのがしみじみ分かる渋い内容です。
 そして購入の決め手となった、過去“刺青の男”で成功した過去のマテリアルを再構築したボーナス音源。ド頭の「Pass The Wine」でクールなリズムが見事に決まる曲をお披露目。キャッチーなメロ&コード展開があったら凄かったと思わせる出来。ミック・テイラー再録も噂される「Plundered My Soul」や、新曲やと言われたら間違ってしまいそうなグレイト・スロウ「Following The River」、60年代R&Bストーンズ彷彿の「Title 5」など驚愕の音源放出です。さらにキース版「Soul Survivor」、“Tumbling Dice”プロトタイプの「Good Time Woman」や、ミックス感だけはコッチが上と感じる「All Down The Line(Alternate Take)」など垂涎モンが収録で嬉しい誤算。ボブ・クリアマウンテンがミックス参加し、あちこちでミックの今の声が聴けたり、リサ・フィッシャーのコーラスも加わった2010年ストーンズが味わえます。気合いれて“刺青の男”のような熟成再構築アルバムを別で作ったらおもしろかったかもとマジで思わせてくれます。
「なんと今回、英国チャート1位も獲得した本作。ますます新作が楽しみになるデラックス盤でした」
Happy


All down the line




Comments 4

Substitute

No title

こんばんは。
渋すぎて、本当に初心者には勧めてはいけない、最高傑作ですね。Tumbling Diceは、個人的には曲としてもMost Favoriteです。あのリフは、腰に来ます。
ボーナスディスクも楽しめましたね。再構築系も良かったですが、Alternate Takesがタマりません。中でも、Exile本編とは少し違うグルーブですが、Stones独特のまったりと粘っこく迫るLoving Cup(Alternate)にヤラれました。

2010-06-07 (Mon) 21:10 | EDIT | REPLY |   

リュウ

お早うございます!色々な意見月あるようですが、自分的には大人のロックアルバムかと思ってます。色んなジャンルを経てわかる一枚みたいな。
だから今聴いても飽きないかと思います!

2010-06-08 (Tue) 07:29 | EDIT | REPLY |   

ezee

No title

★Substituteさん
 映画Let's Spend The Night Togetherでみた「ダイスを転がせ」も最高のシーンでした。自分も昔レギュラーチューニングでコノ曲を演ってみましたがアノ感じを出すのは難しいっすね。
それにしてもDisc2は嬉しい誤算。えらい楽しめましたヨ

2010-06-09 (Wed) 00:55 | EDIT | REPLY |   

ezee

No title

★リュウさん
 ほんと大人のアルバムっすね~。未成年の時、聴いた時などホンマ??でした。南部の音楽を色々聴いて味がわかるようになったって感じです。
 よくぞ膨大なセッションをアルバムにまとめあげたなぁと思います。これを機にもっと聴き込みますぅ!

2010-06-09 (Wed) 01:02 | EDIT | REPLY |   

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