Lookin' For A Love Again / Bobby Womack * 1974 UA

最近のエントリー見てても、ちゃんとCD持ってるのがホント少ない。10年くらい前まで余裕もあったので、面倒くさいMDコピーなんか極力避けてCDなんか買って聴くもんやと決めつけてましたが、i-Tunes生活になって以来急変。殆どPC&I-Podで聴くようになって色々快適に聴けるもんやから音質に拘らずMP3化って考えに変わりました。パッケージの音楽ビジネスが衰退の真っ最中こんな事言ってたらアカンのですが、借りモン→場所もとらないMP3となると躊躇なく色々と聴けてコレまた音楽生活も充実です。そんな事でお膝元の図書館(←こればっか)の気合の入ったライブラリーで借りまくりです。今、お世話になってるトコはオハイオ・プレイヤーズ、シックなどソウル関連もオリジナル盤単位の充実でなんともありがたい公共施設でボビー・ウォマックも豊富にラインナップ。UA期はベスト盤1枚を愛聴してましたが充実の70年代。昔、指くわえて眺めとったCDやらカセット遺産をi-Podに放り込んで御満悦です。
さてゴスペル仕込みでサム・クック傘下ながら、独特の直球塩辛ヴォイスがたまらんボビー氏のマスル・ショールズ録音。昔、Jガイルス・バンドのカヴァーで知った代表曲の再演「Looking For A Love Again」でゴキゲンのスタートです。ヴァレンティノス時代(Sar Record Storyは必聴!)の録音も激グレイトですが、ゆったりしたこの再演も聴きやすく間違いなく上モノ。続いてレイドバックした心地良い「I Don't Wanna Be Hurt By Ya Love Again」、染み入るバラード「Doing It My Way」とじっくり聴かせてくれます。ファンキーなロック感覚で迫る「Let's It Hang Out」、唯一のメンフィス・アメリカン・スタジオ録音でカントリー調サザン・ソウル「Point Of Return」と緩急つけた展開も◎。後半の重要曲は「You're Welcome, Stop On By」。チャカのルーファスやボビー・バード&ヴィッキー・アンダーソンのカヴァーでも知られる傑作でニュー・ソウル的でクールなアレンジも秀逸。またジョン・エドワーズ曲「You're Messing Up A Good Thing」はゆったり感の中、ボビー節が冴える好カヴァーで70年代ボビーの最良の部分が味わえます。アクロス110th st的なクールなファンクスタイル「Don't Let Me Down」は、そのままウガイでもしそうな18番のシャウトも満喫できます。スティール・ギターまで聴こえる「Copper Kettle」はカントリー・ミュージックとサザン・ソウルが蜜月であることを染みじみ体感できる曲。最後はちょっぴりファンクのふりかけをマブしたお得意の語りも交えた好ミディアム「There's One Thing That Beats Falling」でビシッと締め。70年代ボビーを代表するに相応しい充実作です。
「ギターも名手のボビー。最良のバッキング・ギターも聴きものの代表作!」
Looking For A Love Again
hiroo
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