Wild Night / One Way * 1982 Geffen

Funk
one way wild

 豊かなテナーからファルセットと表現力豊かな歌声で聴かせてくれるアル・ハドソンを中心としたグループ、ワン・ウェイ。P-Funkの流れでヒット曲“キューティ・パイ”なんかで知った人等ですが、発売当時の80年前後はこんな人等の存在ってコレっぽっちも知りませんでした。暇だった学生時代、色んなファンクを聴くうちに辿り着きましたが、結構この人等の色んなレコード叩き売り状態だったもんです。というのも丁度、新世代R&B突入期で80年前後の音楽が異様に古臭く聴こえた時期だったからでしょう。その頃、“Lady”とかを激安で買ったものの、スルーしてたのがこの“Wild Night”あたり。再発天国の今、骨太洗練ファンク&メロウ路線がイージーに聴けちゃうってのは素晴らしきことです。
 さて、このワン・ウェイ。Hip Hop時代になってサンプリング・ネタとしてもよく利用されてますが、80年代サウンドも新鮮に聴こえる今、クールな音であった事がしっかり伝わります。ファンク好きにとって、こらぁたまらんっと血躍り肉騒ぐ逸品がオープニングのタイトル・トラック「Wild Night」で、続くソウルフルなミディアム・ナンバー「Back To Yesterday」までワンランク上に引き上げてくれるほどです。またもや登場のファンク「Make You An Offer」もまだ70年代の香りも漂わせたホーン・セクション・バリバリの重量級でエエ感じです。是非とも、近所から怒鳴られるくらいのヴォリュームで浴びたいところ。中盤は時代に合わせたデジタル・ファンクも登場でシュガー・フリーのサンプリング・ネタにもなった「Don't Fight The Feeling」などは、絶品とは言いませんが淡々とした黒さが満喫できます。一方、リストラ後のキャメオなどが好みならば一発でお気に入りリスト直行のクールさに悶える「Can I」が登場。チープなシンセ音と、ビシバシくる重低音が80sファンク最良の部分を伝えてくれます。個人的にはコレが1等賞と言いたいくらい。そしてまた絶妙なのがメロウ全開バラード。女性Voキャンディ・エドワーズとのデュエットとの「Middle Of Our Lives」、アイズレーズのスロウにも負けない「Toast To The Other Man」とアル・ハドソンの渾身のVoが冴えわたります。普遍的なソウルとしてはアル氏のファルセット爆裂の「Put Your Trust In Me」が終盤鎮座。70sからのソウル・パートナーズ時代からのファンもコレで納得間違い無しです。最後のアップテンポ・ファンク「One Of Us」は安っぽいシンセ音も御愛嬌で、ちっとも響きませんでしたが勢いはあります。
「なんやかんやいって激動の80年代を生き抜いた人等。実にタフやったんすな」


Can I


Put Your Trust In Me



テーマ: 本日のCD・レコード | ジャンル: 音楽

Another Round / Jaheim * 2010 Atlantic | Home | Triumph / The Jacksons * 1980 CBS

コメント

最初に

Al Hudsonを聴いたのはSoul Pertners時代の『I Got A Notion』でした。ちょうどヒットしてた頃でした。しかしその後は名前を聴かなくなったなあ、と思ったらいつの間にかOnewayと名前を変えていた(笑)。

AlのスタイルはFUNKバンドによくあるシャウトタイプとは違い、Coolなスタイル、サウンドも自然とCoolに決まってますよね。

正直あまり特徴的ではないのに結構好きで、このWild Nightを含め大半のLPを持ってますよ。

2010/03/28 (Sun) 08:13 | hidekichi #- | URL | 編集

★hidekichiさん
何の変哲もないってとこが最初は印象に残りませんが、伸びのあるアル・ハドソンの声が結構ボディブロウで効いてきますね。なかなか器用な人等ですな~

2010/03/29 (Mon) 00:09 | ezee #- | URL | 編集

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