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音系戯言

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The Main Ingredient / Pete Rock & C.L. Smooth * 1994 Elektra

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 どう考えても素晴らしすぎる90年代前半~中盤のHip Hop。輪島塗の職人が手掛けたような丁寧につくり込まれた逸品モノ連発でございました。ジャズ、ソウルのサンプリングによるブレイク・ビーツ主体のHip Hopの到達点みたいな作品がとにかく目白押しなのがコノ時期。DJプレミアやRZAに、このピート・ロックあたりが突き付ける神がかり的な超クールな音づくりに毎回震えまくりでございました。今の色彩感覚豊かな音でイイものもありますが、クール加減でいくとビートナッツやATCQはじめコノ時代のセンスの良さはズバ抜けてます。プロデューサー、ピート・ロックは色んな曲のオリジナル超えRemixでも名を上げましたが、活動主体であった激渋メロウMCであるC.L.スムースとのコンビ芸は絶品で前作と共に最高峰的作品集がコレ。結果的にコンビとしては今のところ最終作になってるのが本作ですが、恐ろしい程の質の高さに今聴いてもビビりたおします。
 中身ですが冒頭の「In The House」から激興奮の一撃です。Q-Tip声からキャノンボール・アダレイのJazzyなエレピのフレーズが決まりまくる逸品で、C.L.の正にスムースなフロウも絶妙です。続く「Carmel City」もモノ・トーン感覚がたまらん逸品。プレミア氏ほど切り刻まずに、適度に素材を活かした手法もエエ感じです。「I Get Physical」ではジョージ・ベンソンのGフレーズがセンス抜群のループ。緊張感をもたらすスクラッチも最高です。アンバサダーズにメル&ティム使いの「I Got A Love」はヴィブラフォンの音にもグッとくるソウルフルな作品。もうココまでで、充分モトとれたでって感じのハイクオリティさですが、まだまだ続きます。淡々とフロウする様が逆に渋いC.L.にココでも絶妙にループされるヴィブラフォンが光る「Worldwide」、チルアウトなリラックス感も「All The Places」、地べたを這うグルーヴ感にシビれまくる「Tell Me」と外そうにも外せん名トラックの連打。R&B的な聴きやすさではNo.1の、お馴染ケニー・バーグのRisin' To The Topを使った「Take You There」は女性コーラスも入り色っぽいグルーヴが成立。これまたシビれます。怒涛の後半戦も、ロイ・エアーズにSP1200ドラムサウンドがビシッとキマる「Serching」、ファンキーなループに溺れる「Check It Out」、“ループにソウルを込める”と語ったピートの真骨頂「In The Flesh」と凄まじき展開。しっかりジャズやソウルの持つアナログ感覚をリスペクト精神を持って取り入れたストリート感はお見事というしかありません。
「何回、聴いても“あ~カッコええ”と思わせてくれる音職人の心意気。完璧ですわ。」

Pete Rock & CL Smooth - I'll Take You There



Comments 2

samyu

朝からご機嫌(笑)です~~。
90年代、Hip Hopはよう聞いとりました。
サンプリングに使われてる曲をまた探して聞いたとか、
楽しんでましたよ~。

このアルバムめっちゃ安い!
購入かも~~。

2009-11-28 (Sat) 08:45 | EDIT | REPLY |   

ezee

★samyuさん
 知ってる曲がループされてたりすると嬉しかったりしますが、「こんな気持ちええグルーヴあんねんで~」と教えてくれたりしたのがHip Hop。ピート・ロックなんかは、オリジナルのエエとこ抽出は天下逸品で最高です!

2009-11-29 (Sun) 23:35 | EDIT | REPLY |   

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