The Ultimate O'jays / The O'jays * 2001 Sony

関西人ながら結構好きな千葉ロッテマリーンズ。昨日のホームゲームでの今季最終戦は感動的なものでした。自分より年上ながら驚異の体力で川崎ロッテ時代からチームを牽引してきた小宮山投手は最終登板に最年長セーブの記録まで達成。そして地元に密着した強く愛されるチームづくりを成し遂げたボビー・バレンタイン監督の勇退。シーズン途中からゴタゴタありましたが、超満員の観客が降りしきる雨の中で彼等の退団を涙ながらに大歓声をもって惜しんだ光景はバレンタイン体制の終焉を本当に惜しく感じるものでした。ファンサービスもプロの仕事だと、当たり前の事をちゃんと実践してロッテを人気球団に押し上げた功績は大です。人気も抜群でしたが、以前監督自身がコンパイルしたCDまで発売されていて、そのソウル趣味全開の選曲にビックリ。その中身はアイズリーズ、マーヴィン、ビル・ウィザーズ、ベイビーフェイスとセンス抜群で、さらにボビーへの親近感がグッと増したチョイスでした。そこでは“勝利への賛歌”と題されたオージェイズの「Put Your Hands Together」もセレクトされていて、明るく強いマリーンズやボビー監督のイメージとピッタリやなぁと感じたもんです。そんな皆に愛され、弱かったロッテを強い人気チームに押し上げた、ボビー・バレンタイン監督に敬意を表してオージェイズです。シグマ・サウンド・スタジオから生まれた全盛期のベストは、ギャンブル&ハフがくり出す華麗なサウンドと力強い3人の歌声が織りなす極上のフィリー・ソウル集となってます。
70年代特有の洗練されたアレンジの下、強力ダンサーを連発ですが前述曲同様に気分高揚間違いなしなのが代表曲「Love Train」。これはもう説明不要のキラーチューンで永遠に愛され続けるべき名曲。エディ&ウォルターの熱い歌声が映えまくる「I Love Music」や、実にファンクな「When The World's At Peace」、“天使にラブソングを”でもお馴染「For The Love Of Money」などダンサブルな曲では一発で魅了させられます。そしてカッコええとしか言いようのない緊張感満載の大ヒット「Back Stabbers」や、社会情勢を反映したシリアスなテーマの「992 Arguments」などハードボイルド・タッチも最高です。また、ディープに歌い込む「Let Me Make Love To You」、ゴスペルを強烈に感じる「Sunshine」に「Stairway To Heaven」などスロウも聴き応え抜群ですが、ウィリアム最後の活躍ともなった「Family Reunion」はやはり格別。MFSBのグレイトな演奏と共に油の乗った華麗なサウンドは聴き応え抜群です。
「オージェイズもマリーンズも、ファン本位で末永く愛されてきたチーム。友愛の列車は走り続けます!」
Backstabbers
ナルダン珈琲店主
いや、ほんま