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音系戯言

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Message From The Godfather / James Taylor Quartet * 2001 Ubiquity

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 理想のオルガンプレイをいっつも聴かせてくれるジェイムス・テイラーが21世紀突入後に発表した入魂の1枚。念のため、言っておくとアメリカのシンガーソングライターとは全くの別人です。80年代からナイスなジャズ・ファンクを量産し続けてきたセンス抜群のU.K.オルガン・プレイヤーで、ロニー・スミスやベイビー・フェイス・ウィレット、ジミー・スミスなどの名プレーヤーの流れを汲んでアシッド・ジャズが流行った時に一気に頭角を現した人。米国のSouliveなんかと同様、クール極まりないジャズ・ファンクを安定供給してくれてましたが、中でもライブ感溢れる録音も素晴らしい本作は最も聴いたグレイトなインスト集。サックスとオルガンを中心に据え、グルーヴしまくるバック・サウンドを従えアホほど気持ちええファンクが大爆発です。
 中身で第一に挙げたいのは、何といってもタイトル・トラックでもある「Message From The Godfather」が鳥肌ビシビシの強烈グルーヴ。その名の通り、ファンク界のゴッド・ファーザーJames Brown大先生が統率した全盛期J.B'sをおおいに意識したサウンドが炸裂で、テーマからアルト・サックス、オルガンのソロへと流れるシビれる展開は耳が釘付けになります。まさにオリジナルJB'sのParisライヴを彷彿させるファンキーさは格別。5分半の曲ですが、ホントに何分でも聴いていたい至福の時間が流れます。またグラント・グリーンばりの渋いギターをフィーチャーした「Who Put A Hole In My Head」や、アリゲーター・ブーガルー調の「Splat」なども腰が勝手に動くこと必至のナイス・グルーヴ。ド頭に収録されたアップテンポで豪快に迫るオルガンプレイとGカッティングの対比もナイスな「Side Stepping」に、地を這うベースリフがグイグイ引っ張る「Chalkpit」と、とにかくゆったり感ではなく緊迫感に満ちたバンド・サウンドはどえらいカッコええ音です。そして中盤から後半も文句無しの展開が続きます。ブロウしまくるサックスも映える「Willma Will」、リズム隊のコンビネーションがとにかく素晴らしいフルートをフィーチャーした「Tough Chicken」、クール極まりない「Isabella Boogaloo」、8分近くJB's直系グルーヴが炸裂する「Ma Che Cosa?」とスタジオ・ジャム感覚の臨場感もたまらん名演がズラリ。ラストもアップテンポの「When In Rome」でテクニカルかつファンキーな指さばきを披露。ほんまにカッコええオルガン・プレイが随所で爆裂した素晴らしきアルバムです。
「中途半端にお洒落なサウンドを追求しなかった潔さが光る傑作。シビれる~」

Message From The Godfather




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