Jackson Sisters / Jackson Sisters * 1976 Tiger Lily

昔、組んでた女性Voグループのバンドで演ることになって初めて知った、“レア・グルーヴ”の象徴みたいな女性グループ。70年代当時、キッズ・グループの王様は無論ジャクソン5だったと思いますが、言わばその女の子版みたいなグループ。子供声ながらファンキーでダンサブルな音は一発で気に入りましたが、ソウルフルな曲はバンドで演ってもナカナカ心地良いもんでした。当時はバンドで演奏する3曲のみをテープで聴いてましたが、唯一のアルバムにして人気の本作を図書館にて発見。久々にグルーヴィーな子供ソウルを満喫したろって感じでいっときました。
70年代ソウルの要人、ジョニー・ブリストルが監修した中身はキャッチーな音で構成されていて、なかなか魅力的な世界。その中でもクラブ中心に再評価された名曲とされるのが「Miracles」や「Boy, You're Dynamite」といった必殺バブルガム・グルーヴで真っ先に押さえるべき傑作。カリフォルニア出身らしく明るい彼女達が、キャッチーなコーラスを交えグイグイ魅せてくれます。スロウも「More Than Just Friends」って激名曲が入ってってたまらんです。ベティ・ライトばりのリードの子のハスキーヴォイスが胸の奥まで染み込みます。しかしアルバム全部聴いて感じたのは「全部エエやんけ~」ってこと。Hipな方々からしたら何を今更話ですが、すこぶる良いっ!バンドで演ってたときは、本作も知らずに偉そうな顔してプレイしてましたが、ホンマいいですわ。ガールグループ然とした「Where Your Love Is Gone」、バックのDavid TのGも渋いスロウ「Maybe」、お馴染フランキー・ライモンのキッズ・ソウル・クラシック「Why Do Fools Fall In Love」、ジョニー流70'sグルーヴがたまらん「Day In The Blue」と大人顔負けの良曲揃い。ハニー・コーンが演ってもおかしくないキャッチーなリズムナンバー「Rockin' On My Porch」、コンガ爆裂のファンキーなアレサ・カヴァー「Rock Steady」と元気があって微笑ましい佳曲がバッチリ聴けちゃいます。最後もシャッフル・ビートの中、何ともソウルフルな歌唱にシビれる「Shake Her Loose」と曲・アレンジの良さもあって大満足。
「キッズ・ソウルの良さは嘘くさいところが無いトコ。清い歌声は元気もらえまっせ!」
Boy, You're Dynamite
Miracles
くまきち
初めて知りましたわ