Coda / Led Zeppelin * 1980 Atlantic

エレクトリック・ギターのパイオニア、レス・ポール氏がお亡くなりに。レス・ポールっていえばただのギター開発者じゃなくてメリー・フォードとのコンビでヒット曲も出していたミュージシャンですので、実家には親父所有の古~いアナログ盤があったりもしますが、殆ど聴いたことありません。といったことで、本人の音楽に関しては無知で申し訳ないのですが、私等世代にはやっぱギターモデルとしてのレスポールがあまりに有名です。自分はストラト派でしたが、キッスのエースに、Allmansのディッキー・ベッツ、The Mods の苣木、ARBの斎藤光浩、そして鮎川誠とカッコええRockにレスポールありってイメージです。学生時のMyバンドのギタリストもレスポール愛用者で、常にどや顔で稲妻爆撃サウンドを奏でる最高の男でした。でも雑誌なんかのビジュアルでもっとも印象的だったのは何といってもツェッペリンのジミー・ペイジ。愛器レスポールを腰より低いポジションで構えた上に、学ランの裏地みたいな刺繍バンバンの衣装&顔が見えんくらい多い毛です。インパクト抜群でした。音もカッコよくて、ギターやり始めた頃「胸いっぱいの愛を」とか編集してもらったカセットでよく聴いてましたが、実はこのバンドで一番シビれたのがド迫力のドラム。多分、Hip Hopファンも一発で気に入るであろうファットな音圧のバスドラ&スネアはマジ最高です。リアル・タイムのバンドではなかったのですが、解散時にラジオで流れ結構気に入ったのが本作の曲群。
てなことで完全に邪道ですが、自分にとってのフェイバリットは「胸いっぱいの愛を」でも「天国への階段」でもなく本作の「Poor Tom」です。ここでのループのように繰り返されるボンゾのド迫力ビート&凄まじき音圧は正にHip Hop。あぁなんと気持ちエエ。コレだけは今もI-Podの★も5つ付けちゃいます。ちょっとBPM落として、Method Manとかが絡んでもカッコええ筈です。他にも、このバンドがボンゾの強力なビートありきであった事を感じさせる名作「Darlene」、「Walter's Walk」も聴き応え抜群。さすがJ.B.とかのファンクに傾倒してただけあります。ポップささえ感じる「Ozone Baby」も普通のバンドやったら絶対しょーもない曲に聴こえたかもしれん、ドラム&ベースの妙が満喫できる力作。オーティス・ラッシュのブルース「I Can't Quit You Baby」なんかもエラい迫力で演ってます。派手目なアップナンバーでは、Ben E.がアポロ・ライブで演ってた冒頭の「We're Gonna Groove」や「Wearing And Tearing」など4人が一体となった激ハードなグルーヴで最高です。またボンゾの追悼作となったため「Bonzo's Montreux」と題されたドラムソロも収録。ボンゾが死んで、あっさり暖簾の幕引きしたのもナイス判断やと感じた最終章でした。
「レス・ポール・モデルを大メジャーにしたジミー・ペイジ。エエ仕事してました!」
Poor Tom
Substitute