音系戯言

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Bedroom Classics Vol.2 / Peabo Bryson * 2004 Elektra・Rhino

bed room (1)



 安定感抜群の激ウマシンガー、ピーボ・ブライソン。完璧すぎてスキが無いってとこが憎たらしいくらいです。大ヒットしたディズニー映画アラジンの主題歌をレジーナ・ベルと歌ったりしてましたが、あまりに美しいメロディに、汚れきった私など「コレは俺が聴いてはいけない音」と思い、当時流行ってたパチンコの名機“アレジン”のほうに私は走っていきました。正直、何の変哲もないポピュラー寄りのバラディアーやと思ってましたが、しばらくして取引先の娘からプレゼントされたピーボのCDで印象変わりました。「結構、いけるやん」と。まさに奇跡と思った「Never Saw A Miracle」なんかの名曲を聴いて、「このおっさん、もっと聴こ」と思っちゃいました。80年代のブラコンの代表格みたいな人ですが、結構ソウル寄りの視点で選曲された本編集盤はオススメです。
 まず避けて通れんのが78年の初期自作ヒット「Feel The Fire」。テディ・ペン&ステファニー・ミルズのデュエット・カヴァもグッときましたが、このオリジナルで既に完璧な歌唱を提示。もう1曲入った70年代スロウ「I'm So Into You」も自作で渾身の熱唱が聴ける佳作。そして印籠の登場。CMでも流れ誰もが耳にした「Tonight, I Celebrate My Love」はRobert Flackとのデュオで大ヒットした曲です。まぁくさいけど実にエエ曲です。制作はやはりマイケル・マッサーで、ダイアナ・ロスの一連の作品同様、ようできてます。マイケル・マッサー関連では「If Ever You're In My Arms Again」も収録で、こちらも美メロが光ります。シカゴの鬼才ジョニー・ペイトと組んだ「Let The Feeling Flow」は弦アレンジも渋い逸品。そしてピーボのイメージともいえる“クワイエット・ストーム”の同名アルバムからは5曲も収録。バブリーな香り漂う音で、やや古臭さも否めません。「Catch 22」などはトレンディ・ドラマやカフェバーが似合う佳作。個人的にはしょーもない曲も連なりますが、救われるのはピーボのスムースな歌唱のみ。ただ89年に放った打ち込みアレンジも新鮮なAl Wilsonの激名曲カヴァー「Show & Tell」はピーボのソウル魂炸裂でシビれます。こんなのがあるからたまりまへん。アラジンの布石となったRegina Bellとのデュエット「Without You」や「Come On Over Tonight」はアーバンサウンドを知り尽くした男Michael J. Powellがナイス・プロデュース。90年代ではR&B1位獲得曲「Can You Stop The Rain」も収録。上手い人ながら響かん人やと思ってたら、そうでもなかったです。
「今や五木ひろし並みに君臨するピーボさん。変わった挑戦したらあきまへんで」

Peabo Bryson - Can You Stop The Rain



Comments 2

hidekichi

愛の

セレブレーション以降、少しずつ興味を失って行きましたが、80's前半までは私のFavoriteシンガーでした。Sam Cookeを聴くきっかけになったのもPeaboでした。彼が一番影響を受けたと言ってましたからね。

Feel The Fireは最高傑作ですよね!RobertaとのLiveアルバム('80)でもやってますが、凄い!みんなが目標にするのも当然です。
ezeeさんのところでPeaboが登場するなんて、めっちゃうれしいですね。

2009-08-30 (Sun) 16:26 | EDIT | REPLY |   

ezee

★hidekichiさん
 この人の上手さには舌を巻きます。
もう、どんなモンでも歌いこなすって感じですよね。しかしピーボでさえサム・クック影響下ですか。
是非ライブ盤はいっぺん聴いてみたいっすね~

2009-08-30 (Sun) 23:20 | EDIT | REPLY |   

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