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音系戯言

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Just Me / Keith Sweat * 2008 Atco

keith sweat



 「さすがでんなっ、大将!」と思わずうなってしまったスロウ・ジャム親分、キース・スウェット渾身の2008年アルバム。「そこらの若モンとは、ちょっとちゃいまっせ」ってな顔つきのジャケからして最高です。癖になる山羊直伝メェーメェー唱法で、90年代は無敵状態で猛進したキースでしたが、まだまだ現役感バリバリで正直びっくりしました。よくよく考えたら本国では2000年以降もライブ2枚にクリスマス・アルバムまで出してる支持基盤の厚い人。所属レーベルの不運もあって過去の人になっちゃうのかと思いきや、黒人以外の聴衆獲得に全く興味無しという潔さを前面に出したエロいスロウ・ジャム満載で超力作をドロップしたのが昨年の本作。何せ捨曲が見当たらない凄いことになってます。
 まず1曲目のアナログ盤に針が落とされた音から始まるブルー・マジックの“What's Come Over Me”をサンプリングした「Somebody」でおもいっきりシビれます。途中にLa La Means I Love Youのフレーズを盛り込んだり、自身の大傑作“Nobody”を盛り込んだChris "F.L.O."Connerのラップも憎いこの上ないオープニングです。次がまたエゲつない展開でNew Jack時代からの盟友テディ・ライリー大先生との再タッグ「The Floor」が登場。お得意のトークボックスも駆使した、素晴らしすぎるスロウ炸裂。T-Painでブレイクしたオートチューンもコレを前にしたら降参するしかないです。アンバサダーズとの「Girl On My Dreams」、ナンパのお手本「Sexiest Girl」とベギングの魔術師として最高峰の仕事ぶりです。交わり系も大充実で、弟子ともいえる懐かしきカット・クロースのメンバーAthna Cageの参加も嬉しい「Butterscotch」、新人Paisley Bettisとの同路線「Suga Suga Suga」、若手No.1枯れ声レディ・ソウルKeyshia Coleとの「Love You Better」と女性デュエット3曲はマジ完璧。言うことナッシング。またロイ“ロイヤルティ”ハミルトンの手堅いプロデュースも聴き逃せません。「Never Had A Lover」や「Just Wanna Sex You」などの王道スロウ・ジャムは最高で、名ジャンプ・シンガーだったお爺さんの名を決して汚しません。ボートラでは地元アトランタ勢集合の「Git At You」ではSLIM(112), Jazze Pha & R.L. Huggar、少し毛色が違う「Some More」ではAkonが参加と冒険系は本編外で収録。
「たいして新しいことしてないのに絶好調キープ。張本並みの安定感で安打を打ち続けます」

The Floor



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