Jazz Thing / Various Artists * 2008 EMI

Hip Hop Compilation
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 あれだけ隆盛を誇ったのに、今や完全にメインストリームから違ったところでしか存在しないジャジー系Hip Hop。ピート・ロックやDJプレミア、ビートナッツなんかのクール極まりない音構築にはシビれっぱなしでしたが、あのモノ・トーンな感覚はやっぱりたまらんモンがあります。今もケロ・ワンなんかがアンダーグラウンドながら90sテイストのジャジーで美味なHip Hopをおくり続けてくれてますが、本筋ともいえる本作収録のジャジー&メロウさは格別です。黄金期といえる90年代の彼等の仕事っぷりにリスペクトすると同時にループされたJazzアーティストにまで興味が向くナイスな90s Hip Hopコンピです。
 オープニングはDJプレミアの初期仕事で本作タイトルともなったGang Starr Jazz Thing」。比較的ストレートなJazz引用が今聴くと逆に新鮮。続くUs3のずばり「Cantaloop (Flip Fantasia)」はブルー・ノート公認が話題となった懐かしきクラシック。ハービー・ハンコックとHip Hopがマジで地続きです。Commonがコモン・センスと名乗ってた時代のクラシック「Resurrection」は何回聴いても足爪の先まで震える鬼トラック。続いてJazzmatazzプロジェクトでナイスな仕事を続けるGuru関連が2曲。Vol.2で聴かせたRamsey Lewis & Bahamediaとコラポした「Respect The Architect」や、本家Gang Starrでの「What I'm Here 4」と淡々としたラップはほんまにジャジーなトラックと相性ばっちりです。2001年停滞気味のシーンに喝を入れた西海岸からの一撃Dilated Peoples 「Pay Attention」や、ブルーノート印のMadlib 「Slim's Return」は素材の良さと非凡なセンスが融合した好例。今や歴史的に無視されがちなArrested Developmentも激ヤバの「Ease My Mind (DJ Premier Remix)」や、地味ながらジャジーな秀作を出してたDream Warriors 「California Dreamin'」等は嬉しい収録。新世代Jazz Man となるRonny JordanSouliveのブルーノート仕事の後は、フルート奏者Bobbi Humphrey 「New York Times (DJ Spinna remix)」、ヴィブラフォンを武器に名作を連打したBobby Hutcherson 「Montara (The Roots Remix)」からLes Nubiansのシャーデー・カヴァー「Tabou (The Roots Remix)」とアダルトな流れ。最後はD'angeloの1stからよりジャジーさ増した「Brown Sugar (The Main Body Mix)」でクールに締め。
「サウス系やバウンス系の音ばっかやったらつまらんです。派手なだけがHip Hopやないと言いたい激渋盤!」

US3 - Cantaloop


Common - Resurrection



テーマ: HIPHOP,R&B,REGGAE | ジャンル: 音楽

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