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音系戯言

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What Cha Gonna Do With My Lovin' / Stephanie Mills * 1979 20th Century Fox

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 80年前後の女性ソウルって自分があんまり知らんかっただけですが濃厚さに欠けるっていう思い込みもあったりで、結構スルー気味でした。でもチャカ・カーンの初期の優秀ソロ作やエム・トゥーメ諸作やシック関連に代表されるように無視できん美味しい音もあったりします。とんねるずや無いですが食わず嫌いはあきません。後になって「食うてみたら結構いけるやん」ってのも、ぎょうさんありました。アルバムもいっぱい出てるわりにコンピでしか聴いてなかったステファニー・ミルズでしたが、最近の熱心なリイシューで再注目です。というのもN.Y.ファンクシーンの要人MTUME/LUCASが手掛けた諸作が廉価にてポロポロと出てきたからです。瑞々しいステファニー嬢の歌声と、クールに洗練されたN.Y.サウンドとの相性は抜群で実にええ感じです。
 中身はエムトゥーメ仕様でセンス良くスイングする「What Cha Gonna Do With My Lovin'」でスタイリッシュに幕開け。正直この曲しか知りませんでしたが、やはりエエ曲です。ステファニーの瑞々しい歌唱も都会的なサウンドにピシャリはまっていてホンマにええ気分にさせてくれます。でも続く「You Can Get Over」はBPMも速めの苦手なビート。キメのブリッジも、今や古さを感じますがステファニーのミュージカルで鍛えたスムースなフレージングだけは流石です。しかし次に登場する「Deeper Inside Your Love」なんかは実にええ塩梅。ほっこりするミディアムでアレンジ・センスも抜群です。濃厚さに欠けるきらいはあるものの、うどんくらいしか食べる気がせん時など丁度ええ具合です。名曲「Feel The Fire」は貫禄を感じるスロウで、ゴスペルチックな歌唱も秀逸。ダンス・ナンバーで光るのは「Put Your Body In It」。モロにアラウンド80'sを感じるクリーン・トーンのGカッティングにブヨブヨのベースが絡むMTUME/LUCASの真骨頂といえるN.Y.ファンク調はグッときます。カッコええベースラインを軸にハンドクラップもバシッと決まる「Don't Stop Dancin'」なんかも聴きものです。また、そういった曲の間に位置するナイス・ミディアム「Starlight」や、美しい旋律の「You And I」がうまいこと映えます。やや線の細いステファニーの声も実に上手いこと調理されていて大満足です。
「しかしアホほど出てくるリイシュー・ソウル。もう聴けんモンは無いっちゅうくらいの充実ぶりです。ありがたいもんでんな」

What Cha Gonna Do With My Lovin'


Stephanie Mills live!! feel the fire


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