FC2ブログ

音系戯言

ARTICLE PAGE

No Fun Aloud / Glenn Frey * 1982 Elektra

GlennFreyNoFunAloud.jpg

「そらぁ、ないやろ」と思わせてくれたグレン・フライの「ザ・ヒート・イズ・オン」。映画ビバリーヒルズ・コップの挿入歌ってこともあって大ヒットとなりそこら中でかかりまくってましたが、いつも思ってたのは「あぁ・・なんと、しょーもない曲なんや」ってこと。タイアップと引き換えに魂まで売ってしもたんかとさえ思っちゃいました。というのも、この1stアルバムを先に聴いてたから。ベストヒットUSAでも小林克也氏が気合を入れてPVを紹介していた、イーグルス解散後の本作からの初シングル「I Found Somebody」はそらぁもう大人の世界を感じる渋カッコええ曲でした。当時はまだガキ丸出しで、この曲がソウルっぽいとは理解できませんでしたが「さすがグレン・フライ!」と思わせるには十分の出来でした。これをがっつり聴いた後だったので、アホみたいに「♪ヒーディズォ~ン」と歌われた日には、もう誰を信じていいのか分からなくなりオロオロしてしまいました。
 てなことで本作です。先述のとおり、あのビッグ・ネームだったイーグルスを離れて初めて出したアルバム。相当、気合も入ってたことでしょう。ほんま、やってくれたやんけという力作でした。1曲目から「I Found Somebody」が、はっきりいって最高。イントロのテナー・サックスから、震えるサビまで完璧で、グレンの黒人音楽趣味がモロに出た、レオ・セイヤーの「星影のバラード」並みのブルーアイドソウルの傑作です。続いても邦題“恋人”ってタイトルで結構ヒットしたと記憶する「The One You Love」がデーンッと鎮座。実にメロウです。カヴァーもスタックスのジョニー・テイラーの「I've Been Born Again」なんかもやってますが、ゴキゲンさんなのはニューオリンズR&Bの名作でヒューイ・スミスの「Sea Cruise」。これはピシャリはまってます。なんせマッスル・ショールズの面々を投入してまで作ったこの1st。敬愛するソウル・サウンドの俺版を演りたかったに違いありません。また南部ソウルの香りプンプンのスロウ「I Volunteer」なんかも素晴らしさ満開の出来です。他にもレイドバックしたR&R調の「Party Down」や、ロング・ランの頃のイーグルスみたいな「All Those Line」あたりも、ぼちぼちですが、グレンお得意のカントリー・テイストがエエ感じで出た「She Can't Let Go」は、当時“イーグルスの新曲でっせ”と言われたら確実に信じ込んだと思う佳作。
「名曲Take It Easyを歌った男だけあります。ジャケのまんま、男前なアルバム!」

I Found Somebody


Sea Cruise



Comments 2

goldenblue

おぉ!グレン・フライ!ちょうど今週の通勤用ウォークマンに“The Allnighter”を取り込んでいたところです。ヒート・イズ・オンへのゲンメツには同感です(笑)。
“The Allnighter”、 大好きで、CD持ってたのですが、お金の無い頃にやはり売り飛ばしてしまいまして(笑)、去年かな、たまたま中古屋にあったので買ったら、昔は収録されていなかったヒート・イズ・オンが入ってるのね・・・ソウルフルなほっこり感が台無し・・・。
1stも軟派なイメージあったけど、今聴くと実にソウルフルですね。この夏、愛聴しそうです。

2009-06-02 (Tue) 01:01 | EDIT | REPLY |   

ezee

★goldenblueさん
The Allnighterといえば「sexy girl」を真っ先に連想します。もっとも熱心にPVを見てた時期です。
イーグルス時代は70年代の香りプンプンで、良くも悪くもムサい風貌でしたが、髪切ってヒゲそってウマいこと80’sWaveに乗ってましたね~ さすが!

2009-06-03 (Wed) 00:32 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply