Dreamgirls / Music From The Motion Picture * 2006 Sony

劇場で見て以来、WOWWOWで放送してたのを見て改めて楽しませてもらった映画「ドリームガールズ」。最初、個人的に「ミュージカル臭さが体質的に受け付けへんかも?」と思ってましたが、60sモータウンがモデルっていうのとキャスティング、曲の良さもありやっぱおもろかったです。ビヨ嬢が無茶苦茶美しいってのと、久々のエディ・マーフィーのええ味だした演技が最高です。しかし何といっても音楽を題材にした映画。劇中の音楽も重要な要素ですが、音を取り仕切るのも今をときめくThe Underdogsってことでレトロ感覚も活かしつつ今の時代にしっかり聴かせてくれました。
さてこのサントラ、どこのレンタル屋でも置いてるのでオススメです。なんといってもザ・ドリームズ(Beyonce Knowles, Jennifer Hudson, Anika Noni Rose)が劇中、華麗に歌い上げる主題歌の「Dreamgirls」!!元々映画のオリジナルとなるブロードウェイ・ミュージカル用に書かれた曲ですが、躍動感溢れるビートに華麗なコーラスが映える何ともキャッチーなええ曲です。この3人では映画冒頭のオーディションで披露される「Move」も楽しさ満開。本作でアカデミー助演女優賞にも輝いたアメリカン・アイドル出身Jennifer Hudsonが歌う「And I Am Telling You I'm Not Going」、「I Am Changing」は聴き応え抜群のスロウ。おそらく良くも悪くも後世ついて回るであろう評判となった劇的な熱唱で、本国上映の際にはこのシーンで拍手も湧きあがったそう。メアリー・ウェルズ風の軽快な「Love You I Do」も必聴。映画用の新曲であったBeyonceの「Listen」は劇中シーンの流れで聴くのが一番感動です。また脇ながら存在感抜群だった名優Eddie Murphyもモータウン風ジャンプ「Fake Your Way To The Top」、「Cadillac Car」にニューソウル風「Patience」と喉を披露。中でもコパでドリームズをバックに歌う「I Want You Baby」は名唱。さすが元モータウン所属アーティスト。めちゃ上手いです。いっぽう映画“Ray”でも最高の演技だったJamie Foxxはベリー・ゴーディJr的プロデューサー役を好演し「When I First Saw You」や皆で歌う「Family」なんかでしっとり歌い上げます。真実のスプリームスからデフォルメされてるとはいえ、絶頂ドリームズから脱退を余儀なくされ失意のどん底から実力派シンガー“エフィ”が這い上がるシーンの曲「One Night Only」や、エフィを加えた4人でのリユニオンに思わず泣かされる「Dream Girls (Finale)」は印象的でやはり映画と共に聴きたい曲。
「しかし細かいとこまでよくできた映画。黒人音楽ファン必見のショービズ界の裏まで分かる娯楽作品でした!」
Dreamgirls
Jennifer Hudson - And I Am Telling You
リュウ