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音系戯言

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Fearless / Jazmine Sullivan * 2008 J Records

Jazmine Sullivan album cover[1]



昨年登場しR&B/Hip Hopチャートでも1位を獲得した新人アーティスト。この前のグラミーでも新人部門でファイナリストとなった期待のお姐ちゃんです。聴いたらすぐ分かるのですが、20才そこそこなのに貫禄充分の歌唱力の持ち主でソウル臭がプンプンする頼もしい逸材。新人っていっても10代の頃から地元フィラデルフィアではメキメキ頭角を現していたらしく、一度Jiveとも契約したのにデビューにこぎつけず、ミッシー・エリオットの後押しで昨年に晴れてアリシア・キーズとかと同じJ Recordsからアルバム発表と相成りました。
 さてこのデビュー作。もっぱら後世の残る名盤と評する人も少なくない、すでに評判のアルバムです。新作が10年程待ちぼうけとなってるローリン・ヒル不在のシーンの寂しさを埋める高水準の一撃です。ド頭から昨年のグラミー嬢エイミー・ワインハウスを彷彿させるサウンドでの「Bust Your Windows」から表現力豊かなジャズミン嬢に圧倒されます。ここらはやっぱりフージーズからエイミーに関わったサラーム・レミが巧みなNew レトロ・サウンドを絶妙に配置。サラームは、オズの魔法使いからインスパイアされたという「Lions, Tigers & Bears」や、ドラマティックな「Call Me Guilty」でも組んでますが、中でも「Live A Lie」は抜群で思わず万歳三唱です。クールなリズムを用いた独特なザラつき具合が実にええ塩梅で、いつもながらシビれる熟練の仕事ぶりは流石です。後見人ミッシーが手掛けた記念すべきブレイク曲「Need U Bad」はレゲエのリズムも取り入れた意欲作で、哀愁溢れるサビが心の琴線をガンガンにヒットします。Hiのウィリー・ミッチェルをサンプリングした感覚も実にGooな「My Foolish Heart」。ここでは地元勢アイヴァン&カーヴィンとのがっぷり四つも光ります。他にもポップな60sフレイヴァも絶妙な「One Night Stand」、アリシア・キーズで名を上げたダーティ・ハリー制作の「Fear」とクールなトラックを連発で思わず悶絶。本篇ラストはシンプルにピアノをバックに歌うスロウ「In Love With Another Man」で堂々の締め。グラディス・ナイトさえ感じさせる熱唱で、20年先までソウルは安泰と思わせる大物感です。一部、今様のサウンドにも目配せしてますが全く必要無かったと思っちゃいます。ボートラはモータウン風味のポップな秀作「Switch!」に、銃不法所持で今年は“オツトメ”のT.I.が絡んだ「Need U Bad (Remix)」と最後までええアルバムです。
「ローリン~フェイス・エヴァンス系の哀愁しゃがれ声好きは、避けて通ることのできない秀作登場ですわ」
Need U Bad


Comments 2

たっきーくまきち

最近

洋楽は本当に分からなくなってきたので、貴重な情報源ですわ。しかし…詳しい…。

2009-02-14 (Sat) 00:42 | EDIT | REPLY |   

ezee

★たっきーくまきちさん
 最近のシーンも目が離せんでっせ。特にブラック関連。
詳しいといっても皆ウケウリですわ。アホみたいに、いっつも何やかんや聴いてますんで・・・ 勝手に右脳が反応しますねん! 単なる音楽ジャンキーですわ。

2009-02-14 (Sat) 01:40 | EDIT | REPLY |   

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